新しい年を迎えると書斎の壁に画鋲でとめてある「記憶のカレンダー」を新しくする。”明治は遠くなりけり”というが、今年は明治の元号で数えると何年なのだろうか?今年、百歳になった人は明治何年の生まれだろうか?・・・そんな記憶の遊びのメモを数年前から貼ってある。
今年は明治142年に当たる。明治元年生まれの人は生存していない。明治40年生まれだった父・古沢元が生きていれば102歳、明治43年生まれの母・古沢真喜が生きていれば99歳と一目瞭然で分かる。
まだ話題になっていないが、さ来年は大正百年に当たる。長寿国日本になったから「大正元年生まれの百歳に聞く」企画が新聞やテレビ、雑誌を賑わすだろう。直近のことで言えば、今年は昭和84年、まだ先のことだが16年後には昭和百年がくる。
喜寿の私は16年後には93歳。骨髄腫の身だから、とてもそれまでは生きていない。だが16年後の日本は劇的に変わっていることだけは予想できる。
民間の人口動態調査ではすでに人口減少時代に入った日本は、40年後には9200万人に落ち込むという。それよりも深刻なのは、高齢化と少子化によって日本の生産年齢人口が2030年には7000万人を割り込み、2050年には5300万人に落ち込むという予測が出ていることである。
これでは世界第二の経済大国をいつまでも続けることは不可能といえる。と言って少子化の流れを押しとどめることは出来そうにもみえない。一定の生産年齢人口を維持しようとすれば、欧米の様な移民政策を大胆に取り入れるしかない。それはまた日本の伝統、文化と少なからず摩擦を起こすであろう。
昭和百年は日本の構造的な大変化の嵐の中で迎える公算がある。その青写真は誰も描けずにいる。現状は自民党と民主党というコップの中での権力闘争で時間を浪費しているとしかみえない。一番危機感を持っているのは、大変化の嵐の中に立たされる30歳台の年齢層ではないか。その中から新しいリーダーが生まれるには、まだ時間がかかりそうである。
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2774 「記憶のカレンダー」を新しくする 古沢襄
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