田中真紀子氏が民主党に入党した。無所属でも民主党の統一会派に属していたから、驚くことでもないが、公示日の直前の転身は、小沢一郎氏の要請に応じたものであろう。小沢選挙はマニフェスト選挙といわれる選挙手法とは異なる。小さなサプライズを重ねている。
やはり小泉サプライズ選挙を研究した跡が窺われる。選挙は公約という政策重視だという。たしかに正攻法が基本だが、戦いである以上、奇襲が欠かせない。常にマスコミの話題作りが必要である。自民党時代から数えれば、小沢氏が手がけた選挙は数限りない。発信力がある田中真紀子氏をサプライズのひとつとして重視したのであろう。
しかし民主党内には戸惑いもみられる。政権をとった後に田中真紀子氏の処遇をどうするか。小泉内閣の時のようにかき回される危険もないとは言えない。保守中の保守だから、左派政権色が強くなりそうな鳩山内閣で異色の存在になるかもしれない。
<◇強い危機感の表れ?
田中真紀子前衆院議員と夫の田中直紀参院議員が15日、夫婦そろって民主党入りを表明し、真紀子氏は5区から民主公認で立候補することになった。無所属から一転して公認となることに、対立陣営からは驚きや警戒の声が上がった。公示直前の急な方針転換に、民主党県連も戸惑いを隠せない。
長岡市で開いた記者会見には鳩山由紀夫民主党代表も同席。真紀子氏は「有権者との約束を実現するには、無所属でなく組織にいなければならないと強く感じた」と説明した。
事前に後援者の意見を聞いたといい、「(初当選以来)16年間、『田中党』として応援してもらい、今回も私の決断に従うことで一本化してくれた。父(故田中角栄元首相)も『なぜ無所属のまま、足踏みしているんだ』と思っていただろう」と述べた。「去る人は去っていくし、黙って投票してくれる人もいる」と強調した。
真紀子氏は03年に自民を離党。同年と05年の衆院選は無所属で当選し、国会では民主党の会派に属していた。
5区から立候補を予定する自民の米山隆一氏は、この日の街頭演説で「公認を受けたのは、そうしなければ当選が危うくなったからだ。田中さんをここまで追いつめた」と訴えた。選挙への影響については「民主の追い風は受けるだろうが、従来の自民支持層は離れる。こちらにとって、プラスかマイナスかは難しい」と分析した。
一方、社民の伊部昌一氏の選対幹部は「労組と真紀子氏は水と油。連合がどれだけ動くか」と労働組合の動きを注視している。
鳩山代表らが田中夫婦の民主入りと真紀子氏の公認の手続きを済ませたのは14日。6日に推薦を発表したばかりだっただけに、急な方針転換に、民主県連の佐藤信幸幹事長(県議)も戸惑いを隠せず、「推薦のほうが(昔からの支援者など)票を取りやすいと思うが、真紀子さんも強い危機感があったのだろう」と険しい表情だった。
一方、直紀氏は会見で「今後、県内の民主候補の応援に全力を挙げる」と述べた。直紀氏は来年の参院選で改選を迎えるが、県連も独自に候補の擁立を検討していただけに、今後の調整に難題を抱えた格好だ。(毎日)>
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