4268 「クリントン副大統領」案を真剣に考慮と 古沢襄

米CNNと仏AFPが「ヒラリー・クリントン副大統領」案があったと報じている。オバマ大統領の側近で大統領選を指揮していたデービッド・プルーフ氏が近く発売される回想録で明らかにしているという。米誌タイムがその抜粋を一部報じた。
オバマ氏は、自らの副大統領人選の基準に照らせば、クリントン氏は適格者であると主張したとしている。しかし最終的にクリントン氏が外れて、バイデン上院議員が副大統領に選ばれた。
これについてCNNは「クリントン氏を就任させた場合、夫の元大統領の存在があり、通常の正副大統領の関係がこじれるとの懸念」、AFPは「夫であるビル・クリントン氏の並外れた存在感への懸念」と指摘している。
<(CNN)昨年の米大統領選で勝利したオバマ大統領が、民主党の指名候補を激しく争ったヒラリー・クリントン現国務長官を副大統領に起用することを側近が驚くほど真剣に考慮していたことが28日分かった。オバマ氏の選対陣営で幹部を務めていたデービッド・プルーフ氏が来月3日に発売される回想録で明らかにした。
米誌タイムがその抜粋を一部報じたもので、クリントン副大統領案を最終的に葬ったのは、大統領選の初期段階でオバマ氏を強く批判した夫であるクリントン元大統領の存在だったとも示唆している。
回想録によると、オバマ氏、プルーフ氏と同じく選挙参謀だったアクセルロッド氏(現大統領上級顧問)は副大統領の人選を進めていたが、オバマ氏は他の2人が驚くほどクリントン氏を候補リストに含めることを主張したという。オバマ氏は、自らの副大統領人選の基準に照らせば、クリントン氏は適格者であると主張したともしている。
しかし、オバマ氏は昨年8月初旬の段階でクリントン氏をリストから外すことに最終同意した。クリントン氏起用に踏み切った場合、政権が得られる力より直面する複雑な問題の方への配慮が強かったためとしている。
プルーフ氏は、クリントン氏を就任させた場合、夫の元大統領の存在があり、通常の正副大統領の関係がこじれるとの懸念が働いたとしている。
オバマ氏は副大統領にバイデン上院議員を選んでいる。(CNN)>
<【10月30日 AFP】バラク・オバマ(Barack Obama)米大統領は前年、大統領選挙の民主党予備選で激しく争ったヒラリー・クリントン(Hillary Clinton)上院議員(当時)を副大統領候補にしようと真剣に考えていたが、夫のビル・クリントン(Bill Clinton)元大統領の影響力を懸念して断念した――。
当時オバマ陣営の選挙運動を指揮していた人物が選挙戦の舞台裏を暴露する本を執筆し、29日にその内容の一部が米誌タイム(Time)に公表された。
デービッド・プルーフ(David Plouffe)氏は、著書『Audacity to Win(勝つための大胆さ)』の中で、副大統領候補を選ぶときにオバマ氏の頭にどのような計算が働いたかを克明に記している。
同氏は「副大統領候補に関する彼の判断基準では、ヒラリー・クリントンがその候補者リストに入っていなければならなかった」「彼女は有能で、議会でも役に立つだろう。国際社会にも顔が利くだろう。これまで、さまざまな場面でそうしてきたように」とし、オバマは、クリントンとの接戦の中で彼女に苦い思いを抱いていたにもかかわらず、「彼女を副大統領候補にするという議論を進めたがっていた」と記している。
だが結局、夫であるビル・クリントン氏の並外れた存在感への懸念と政治的な駆け引きが、副大統領になるチャンスをクリントン氏から奪うこととなった。
「ビルはとても面倒な存在になるかもしれない。彼女を選んだ場合、われわれ2人だけの関係では済まされなくなりそうなことが心配だ」とオバマ大統領は語っていたという。
最終的に副大統領に選ばれることになるジョゼフ・バイデン(Joseph Biden)元上院議員と初めて面談したときのことも振り返っている。バイデン氏は、「くどい話し手」という評判にたがわぬ「20分間の独白」を行った。
「この老人には新しい芸を仕込めないというわれわれの予想が的中した」
本にはまた、対抗馬である共和党のジョン・マケイン(John McCain)候補が副大統領候補にサラ・ペイリン(Sarah Palin)アラスカ(Alaska)州知事(当時)を指名した時の驚きも記されている。
一貫してオバマ氏の経験不足を指摘してきたマケイン氏が、全くの初心者を選んだことを指摘し、「とてつもなく奇妙で、無分別で、とても不可解な選択だったと思う」としている。(AFP)>
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