5286 普天間問題の迷走追及した野党に首相「腹案ある」 古沢襄

日本の国会での党首討論を英ロイター通信が詳しく伝えている。昨年来、米軍普天間基地移設問題をめぐる鳩山首相の迷走ぶりは、シンガポールなど東南アジア諸国にも知られている。世界の経済情報で一頭地抜くロイターだから、東南アジアの英語圏でよく読まれている。
日米同盟が鳩山政権下で揺らぐことになれば、東南アジア諸国に与える影響は計り知れない。その意味で日本の政局はアジア全体から注目されている。
党首討論で鳩山首相は普天間移設の迷走を追及されて「腹案がある」と大見得をきった。ロイターはそれを見出しに使っている。
昨年来、思わせぶりな軽い発言を繰り返してきた鳩山氏のことだから、腹案などあろう筈がない、と私などは思ってしまうが、ロイターを読む東南アジア諸国は真面目に受け取ってしまうかもしれない。
沖縄県外の移設先で腹案があるのなら、口先だけでなく具体的に出して貰いたい。受け入れ先の地元との交渉はどうなっているのか。密室での相談事では済まされない。このままでは五月末決着が時間切れになりかねない。
米側も日本政府から具体的な提案がないと言っている。政府部内で右往左往している途中経過を説明されも戸惑うばかりである。「トラスト ミイ」とオバマ大統領に面と向かって言った鳩山発言の約束はどうなったのだろうか。
<[東京 31日 ロイター] 通常国会で2回目の党首討論が31日行われ、自民党の谷垣禎一総裁や公明党の山口那津男代表は米軍普天間基地移設問題での鳩山由紀夫政権の迷走ぶりを追及した。
これに対し鳩山首相は「腹案がある」と反論。政府案の決定は地元の了解が前提になるとの認識を示したほか、5月末までに政府案を固め米国と新しい移設先に理解を求めることを明言した。
内閣支持率の低下傾向という敵失がありながら、支持率の回復に至らない自民党。野党となり存在感が後退した公明党。党首討論で、谷垣総裁は政治とカネなどをめぐる民主党政権の不祥事を列挙し、声を荒げて追及した。
山口代表も「だれも責任を取らない政治とカネの問題。利益誘導政治の復活ともとれる個所付け問題。閣内バラバラの郵政改革案。いまだに見通しの立たない普天間移設問題。危機管理意識が全く欠如した国家公安委員長の軽率な行動。たび重なる閣僚の国会遅刻。挙げれば切りがない。内閣の機能不全だ」とまくしたて、党首討論はさながら今夏の参院選の前哨戦という様相を呈した。
谷垣総裁は大半の時間を迷走する普天間問題に絞り、鳩山首相の発言がブレるたびに候補に挙がった地域では「驚き、悩み、怒る」とし「普天間の迷走の経緯をみると現実に生きている人、地域で暮らしている方々への思いやりや温かさが乏しい」と指摘した。
これに対して鳩山首相は「腹案を持ち合わせている」と反論。「現地の了解なくして案を進めることはない」とも述べ、政府案の決定は地元の了解が前提になるとの認識を示した。
さらに谷垣総裁が「5月末までに何を決めるのか。日本政府としての案を固める。現地に了解を得る。米国の同意を得る。この3つを5月末日までにやると理解してよいか」とただしたのに対し、鳩山首相は「5月末までに、まず政府案をしっかり作っておかなければならない。(その)連立政権としての考え方を米国に提示し理解を求め、新しい移設先に対して理解を求め、結果として政府案として認めてもらるプロセスになる」と述べ、5月末までに政府案を固め、米国と新しい移設先の理解を得ることまで成し遂げる方針を言明した。
ただ、約束が果たせなかった場合の責任の取り方では、鳩山首相は「命がけでこの問題に体当たりで行動し、必ず成果をあげる」と述べ、退陣要求を突っぱねた。(ロイター)>
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