七日に徳之島3町長が上京して、鳩山首相と最後の会談をする。首相側近はこの会談で徳之島移設が少しでも前進することに期待をかけているが、徳之島3町長は一万五〇〇〇人の島民集会の反対を無視して、首相に同意するわけにはいかない。
加えて時事通信によれば、米側は海兵隊の徳之島移転について難色を示したことが5日分かった。鳩山政権を突き放す米側と、移転反対で固まる地元によって、徳之島3町長の会談を待つまでもなく、徳之島移転は暗礁に乗り上げた。
しかし沖縄を訪問した鳩山首相は、県民の理解を得るために普天間の海兵隊部隊を鹿児島県・徳之島に「県外移設」する条件で、普天間の「県内移設」を明らかにした。「県外移設」が出来なければ「県内移設」も出来なくなる。
「県外移設」は民主党の公約ではなく、党代表の個人的な見解と鳩山首相は、得意の詭弁を記者団に語った。五月末決着が困難となったのを見越して、そろそろ撤退の準備を始めているのかもしれない。
<米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)移設問題で鳩山由紀夫首相が目指す鹿児島県・徳之島への海兵隊部隊の一部移転は、地元の猛反対に加え、米側も難色を示したことが5日分かり、暗礁に乗り上げた。
4日の沖縄訪問では県民を前に全面的な県外移設の断念を表明した首相。徳之島を活用する案も断たれれば、首相が唱える「沖縄の負担軽減」も空手形に終わる。首相の責任を問う声は一段と強まりそうだ。
普天間移設に関して米側は、海兵隊の部隊運用に支障を来さず、受け入れ先である自治体の理解が得られる案を条件としてきた。徳之島移転をめぐり日本側には「首相があれだけこだわっているのだから、理解してくれなくては困る」(与党幹部)という期待もあったが、米側の反応は冷淡だった。
日米の実務者による4日の協議で米側は、沖縄本島から約200キロ離れた徳之島では海兵隊の一体運用は困難な上、地元で大規模な反対集会が開かれたことなどを理由に、部隊移転は困難との認識を伝えた。政府関係者は「米側は駄目なものは駄目という感じだった」と振り返る。
首相は徳之島空港を活用し、最大1000人の海兵隊移転を検討しており、7日には徳之島3町長と会談し、理解を求める考え。しかし、住民の意向を踏まえて既に反対を表明している3町長を説得するのはほぼ不可能とみられる。
訓練移転なら米側が受け入れる余地があるとの見方もあり、首相としては粘り強く交渉を続けていく方針だが、5月末の決着期限が迫る中、政府・与党内では「無理に5月に決める必要はない」(民主党幹部)などと先送り論も出始めている。(時事)
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5519 徳之島移転、突き放す米=地元も反対で暗礁に 古沢襄
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