7410 東日本大震災へのアメリカの反応 古森義久

なんとも、ものすごい大地震の惨状に衝撃を受けています。東日本、北日本の各地での大被害がアメリカでも詳しく報道されています。
テレビはもう「日本での大地震」がトップニュースとして朝から晩まで報じています。津波に押し流される人家、自動車、道路など息を飲む光景も繰り返しテレビで流されています。
アメリカ政府もオバマ大統領が3月11日午後の記者会見で、アメリカ官民の日本への支援を誓いました。国と国との関係、とくに同盟国同士のきずなからすれば、この支援の誓約は当然でもありましょう。でも日本にとってはありがたいことです。
私自身が感激したのは、アメリカ側の友人知人がものすごい数、私あてに日本での家族や親類、友人の安否をきづかう連絡をくれたことでした。もちろんその連絡は日本全体へのお見舞の意味をこめています。
ワシントンで日本の大地震の報が流れたのは 3月11日の午前零時半近くでした。それ以後、この地震のスケールの大きさ、振動の激しさなどが速報され、すぐに被害の規模も歴史的となる見通しが明らかになってきました。
その後すぐに深夜にかかわらず、メールが届き始めました。同じアメリカでも西海岸では3時間前ですから、深夜とはいえません。カリフォルニア州やワシントン州にいる旧知からもお見舞の言葉が寄せられました。
イラクにいる米軍の軍人の友人からも「日本でいま大地震が起きて、多数の犠牲者が出ているようだが、あなたの愛する人たちがみな無事であることを祈ります」
というメッセージが届きました。この人は私が通う「ジョージタウン大学・ワシントン柔道クラブ」のメンバーだった女性です。柔道は三段で、ベテランでした。そんな遠隔の地からも日本の大地震と聞いて、私のことを気遣ってくれたのです。
一夜明けて、アメリカ東部時間の11日朝になると、さらにどっとメールや電話でのお見舞が増えました。議会のスタッフから、国務省の関係者から、柔道関係者から、古い友人や知人から、アメリカ側の人たちが「だいじょうぶですか」「お気の毒です」とか「あなたの縁者たちは無事ですか」「幸運を祈ります」「苦労をねぎらいます」という趣旨のメッセージが寄せてきたのです。隣人たちはわざわざカードを届けてくれました。
柔道関係では「ジョージタウン大学・ワシントン柔道クラブ」のコーチを私とともに続けているタッド・ノルス弁護士から電話がかかってきました。「日本の家族や親類はだいじょうぶですか」という問いかけと、ねぎらいでした。ありがたい気遣いです。ベクテル社の技師で、同柔道クラブでは屈指の強さのアゼルバイジャン出身のイリヤ氏からも、慰めのメールが届きました。
ごく自然のことかもしれません。でも私自身がこのアメリカ側の善意の表明をうれしく、心強く感じたことは強調したいと思いました。
今夜のFOXテレビにはワシントン駐在の藤崎一郎駐米大使が出て、キャスターの質問に答え、日本の大災害の模様を正確に伝えていました。それを受けたキャスターが日本の地震を指して、「グローバル・ディザスター」と呼びました。
世界規模の大災害ということなのでしょうが、そのグローバルという言葉には、単に日本だけでなく、世界全体が受け止めねばならない自然の大惨事という意味が感じられました。アメリカからみてもまったくの他人事ではない、ということでしょうか。
杜父魚文庫

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