共和党分裂にほくそえむオバマ大統領陣営ではヒラリーが辞任か?
ポスト菅直人をめぐる混乱、みていても馬鹿馬鹿しい。要するに史上空前の馬鹿とワルとずるの喧嘩である。それでも日本人は馬鹿とワルには、いたく同情することがある。横山ノックが当選したり、金丸信が不動の地位だったり。しかし日本人はずるは許さない傾向が強い。
馬鹿がずるをペテン師と呼ぶのは自由だが、ワルのほうは裁判が始まるので、いまやレースから脱落、のこるは「自民党に政権を渡さない」だけが民主党の存在理由となる。
米国大統領の予備選前の状況が、わりと酷似してきた。
一年半も時間が残されているのに、早々と立候補表明するのは、それだけ米国の選挙制度と、その予備選までのシステムがおかしいからである。もっとも予備選までを楽しむ、御神輿担ぎの趣き、なきにしもあらずだが・・・。
本命と目されたロムニー前マサチューセッツ州知事は、やはり立候補表明の時期が早すぎた。序走段階でトップを走ると、想定外の蹉跌がおこる。
マサチューセッツ州知事時代の経済政策の失敗をことこまかく調べて反対陣営並びに民主党系リベラルマスコミが大げさに書く。そのうえ、ロムニーはモルモン教徒なので、現段階では保守宗教グループから猛烈に批判される。
まだ立候補表明していないペイリン前アラスカ州知事や、ハッツマン前北京大使などは、タイミングを計っているのだろうと推測される。
はやくも飛ばしすぎてエンジン息切れは、ニュート・キングリッチ元下院議長。
かれは思想的には真性保守だから安心感があるとはいえ、なぜか保守票が固まらないのはパフォーマンスが派手派手しく、はやくも選対本部から幹部7名が集団脱走(CNNニュース、6月10日)。うち一人はこともあろうに敵対候補の選対へ入った。
いっぽう、オバマ陣営は支持率低下にやきもきしながらも、有力候補のいない共和党の分裂状態を嬉々として眺めている。
次をねらう筈だったヒラリーは、国務長官の仕事には飽きてきたようで、世界銀行総裁の座をねらっているとする噂もあるが、オバマ万一のとき副大統領のポストにいた方が良いとする判断もあり、次期には副大統領への「昇進」を考慮しているとワシントン雀がささやく。
杜父魚文庫
8009 共和党は予備選前にはやくも混戦、本命みあたらず 宮崎正弘
宮崎正弘
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