8190 菅降ろし「見守る」と小沢一郎氏 古沢襄

日本人の美徳は「自らを律するのに厳しく、他には寛容だ」と教えられてきたが、今は他に厳しく当たり、自分には甘いというギスギスした人間関係が流行っている。自分本位の人間が増えているからだろう。菅首相はその代表ではないか。
”脱小沢”で内閣支持率をV字回復させた時が菅首相の得意絶頂期だったろう。”脱”というのは、これまでのことを否定する。”脱原発”もそうだが、その”脱”が正しいのか、説明がないままストレートな脱路線を突っ走る傾向が否めない。
小沢一郎氏を天下の大悪人というレッテル貼りに成功した菅首相だが、検察からは小沢無罪論が聞こえてくる。疑わしきは断固糾弾するのが攻撃型人間の菅哲学なのだろう。本来は司法の手に委ねるべきものを、強引に政治の世界の権力闘争に利用してきた。
政権が末期にさしかかり、首相の権力にもかげりが見えている昨今、いまさら”脱小沢”を唱えても、内閣支持率をV字回復させられるわけがない。自らを律するのに厳しく、他には寛容な人だったら、政権末期でもこれほどの四面楚歌にはならなかったであろう。
”脱小沢”で罪人扱いされた小沢氏は、次期代表にふさわしい人物像として「自分自身の責任で決断できる人。約束を守り、みんなが信頼できる人」と意味深長な指摘した。本心は報復に出たいところだろうが「執行部や、菅さんを支持してきた方々が(首相は)辞めると言っているので、当面は見守る」と余裕をみせる。
<民主党の小沢一郎元代表は28日午後、フリー記者らでつくる「自由報道協会」主催の記者会見で、菅直人首相が辞任時期を明確にしないことに関し、「執行部や、菅さんを支持してきた方々が(首相は)辞めると言っているので、当面は見守る」と語った。
同時に「国会は来月に閉じる。辞めるなら結構だが、辞めないならば民主党議員が意を決する時が来る」と述べ、8月末までの延長国会最終盤が焦点になるとの見方を強調した。
小沢氏は、次期代表にふさわしい人物像として「自分自身の責任で決断できる人。約束を守り、みんなが信頼できる人」と指摘。個別の名前には言及しなかったが、「菅さんでなければどなたでもいい」とも語った。自らが新党を結成する可能性については「今、考えているわけではない。最も効率的な方法は民主党が原点に返ることだ」と否定的な考えを示した。 
岡田克也幹事長がマニフェスト(政権公約)の不備を認めて陳謝したことに対しては、「(国会運営の)目先をいろいろ心配するあまり、国民との約束が間違いだったという、おかしな言動につながっている」と痛烈に批判した。(時事)>
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