北朝鮮の長距離弾道ミサイル発射に成功し、国内が祝勝ムードに沸く一方で、韓国は意気消沈、聯合ニュースは「韓国のロケット技術 北朝鮮より5~7年遅れ」と報じている。
韓国初の人工衛星搭載ロケット「羅老(ナロ)」の打ち上げは、年内打ち上げが見送りとなった。羅老は、ロシアのクルニチェフ国家研究生産宇宙センターと大韓民国の韓国航空宇宙研究院 (KARI) が共同開発した人工衛星打ち上げロケット。ロシア国内で製造されるアンガラ・ロケットの第1段を基盤としている。第2段固体燃料ロケットの設計及び製造は韓国。
2009年8月に1号機が、2010年6月に2号機が打ち上げられたが、いずれも失敗。契約では、羅老の1段目の完成品を2回分ロシアが製造し韓国側に引き渡すことが決められている。打ち上げが失敗した場合は、ロシアがさらに1回分無償で1段目の完成品を韓国側に引き渡すことになっている。(ウイキ)
この最後の打ち上げロケットを年内に行う計画だったが、北朝鮮に先を越されたことになる。しかも三回目の打ち上げも成功する見通しがつかないでいる。
韓国も北朝鮮も独力では長距離弾道ミサイルの技術は持っていない。韓国は羅老計画でロシアとウクライナの協力を求め、費用などの面でパートナーにロシアを選んだ。北朝鮮はイランを協力相手に選び、日本を狙うノドン・ミサイルはイランで実験したといわれる。
しかし成層圏に達する長距離弾道ミサイルの技術は、イランはまだ持っていないというのが多くの軍事専門家の見解である。むしろ旧ソ連圏のウクライナの高度の軍事技術が北朝鮮に導入されたという見方が浮上している。
<【ソウル聯合ニュース】韓国初の人工衛星搭載ロケット「羅老(ナロ)」の打ち上げが相次いで延期されるなか、北朝鮮は12日午前、事実上の長距離弾道ミサイル発射に成功し、韓国と北朝鮮のロケット技術の差が浮き彫りになった。専門家はロケット技術で北朝鮮に5~7年遅れていると分析する。
◇3段式 1段目は四つのエンジン束ねる
ロケット専門家によると、北朝鮮が発射したのは3段式とみられる。1段目(推進装置)は30トン重の推進力を持つ四つのロケットエンジンを束ねている。1段目の最大推進力は約120トン重で、ロケットの重量は80~90トンと推定される。2段式で総重量が140トンのナロは、1段目の最大推進力が170トン重で北朝鮮のロケットより1.5倍大きい。
北朝鮮が発射したロケットの詳細は明らかになっていないが、高さ約30メートルと、ナロ(33メートル)とほぼ同水準とみられる。ナロと同じく、北朝鮮はロケット打ち上げの目的は搭載された衛星を高度300キロの低軌道に乗せることだと主張している。
韓国科学技術院(KAIST)の卓民済(タク・ミンジェ)教授は「(運搬ロケット)『銀河3号』は基本的に中国のロケット『長征』のような構造」と説明した。中国は1970年4月に「CZ1(長征1号)」を打ち上げ、重量174キロの衛星「DFH1」を軌道に乗せた。
専門家らは銀河3号に搭載された「光明星3号」2号機の性能は粗悪なもので、ロケットの軌道進入を確認する用途だと説明する。
◇ナロより先に軌道進入に成功
北朝鮮は同日午前に銀河3号を打ち上げてから約1時間30分後、衛星の軌道進入に成功したと発表した。北朝鮮のロケット技術が韓国を上回っているとの通説は否定できなくなった。
北朝鮮は2006年と2009年、長距離ロケットを発射したが、海上に発射した事実上のミサイルで、技術水準を確認するのは困難だった。
ナロは2009年と2010年に打ち上げに失敗し、今年10月から推進した3度目の打ち上げは部品欠陥などで来年に延期された。1段目はロシアが開発しており、1段目を独自開発した北朝鮮の技術力に疑問を持つことはできなくなった。航空宇宙専門家は「今より100倍程度の投資が行われないと、北朝鮮との差を縮められない」と指摘した。
韓国は2021年までに独自技術で開発した3段式ロケットを打ち上げる計画を立てている。(聯合)>
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11207 韓国のロケット技術 北朝鮮より5~7年遅れ? 古澤襄
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