12281 韓国イージス艦が日米に及ばぬ弱点   古澤襄

<【ソウル聯合ニュース】北朝鮮が中距離弾道ミサイル「ムスダン」(射程約3000~4000キロ)を南に向けて発射する可能性が取り沙汰されている。
西太平洋のグアムや日本の領空に向けて発射すれば米国や日本が迎撃する可能性が高く、また日本領空の通過で論争を招きかねないためだ。
韓国政府は東海方面に発射される可能性が高いと見込みながらも、南に向けて発射され韓国の領空を通過する場合にも備えているという。政府関係者は10日、北朝鮮がムスダンを東に向けて発射すれば日本の北海道と本州の間を通過する可能性があり、南側に発射すれば韓国の領空を通過して済州島の東側と九州の間を抜け、フィリピン東の海域に着弾するとの見方を示した。
専門家らは、敵国のミサイルが自国の領空に入ってきた場合、国際法にのっとり「自衛権の行使」が可能だと指摘する。自衛権は国連憲章でも認められている。
北朝鮮がムスダンを南に向けて発射すれば、最大500キロまで上昇し、100キロ以上の高度で韓国の領空を通過するとみられる。だが、韓国軍は現在、こうした高度で進入してくるミサイルを迎撃できる海上の対空兵器を持っていない。

イージス駆逐艦に搭載されている海上配備型迎撃ミサイル(SM2)は最大到達高度が30~40キロにすぎない。一方、米国と日本のイージス艦は最大到達高度160キロ以上のSM3を搭載している。
こうした状況から、軍内部では、北朝鮮ミサイルの探知能力を備えたイージス艦にSM3を配備すべきだとの主張も出ている。国防部は代案として、保有しているSM2のシステムをSM3クラスに改良することを検討中だという。
一方、地上配備型の迎撃ミサイルとなるパトリオットミサイルの能力も限られている。空軍が保有するパトリオット(PAC2)は高度約30キロのミサイルや航空機を迎撃する能力を持つ。韓国軍は48基のPAC2を実戦配備している。
韓国国防研究院(KIDA)と米ミサイル防衛局(MDA)が2011年から翌年にかけて行った「韓国型ミサイル防衛(KAMD)システム」の共同研究では、韓国軍のPAC2システムは迎撃率が40%以下にとどまり、
ミサイルよりも航空機の迎撃用と評価された。国防部はPAC2の発射システムをPAC3に合わせて改良し、対応できる高度を約2倍に上げる計画だという。 
政府関係者はムスダンが韓国の領空を通過すればPAC2では迎撃できないと認めながらも、「国民に被害が出れば相応の報復を行う」としている。(聯合)>
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