13602 慰安婦問題では反論しよう  古森義久

アメリカでの慰安婦像論議の報告です。このエントリーでこの回は終わりです。
<<慰安婦の像に「ノー」をつきつけた 米国在住の日本人たち>>
しかし米国で日本側は正面から誰もこの基本的な事実を主張してこなかった。
ニュージャージー州の慰安婦像の設置に抗議するため現地を訪れた日本の古屋圭司衆議院議員(現拉致問題担当相)らが性的奴隷を否定したことがあるぐらいだった。
日本政府はその点の主張を一切したことがない。日本政府としては「河野談話」で強制性を自虐的に認めてしまったために、いまさらその強制連行を否定できないのだろう。とにかく米国を舞台とする論争では、日本側は韓国側の虚偽の主張を正面から否定してこなかったのである。
だが今回のグレンデール市での日本人20人の反対証言はその前例を打ち破ったのだった。
その結果、日本側も草の根のレベルで韓国側への反論があることが全米に知らされたことになる。この間、日本からグレンデール市に直接メールで送られた像設置反対の意見も数多く、同市側が気にかけざるを得なかったとされる点は注視しておくべきだろう。
グレンデール市でのこの動きは、近くのブエナパーク市で2週間後の7月23日に開かれた同種の公聴会に影響を及ぼした。ブエナパーク市でも韓国系 勢力が慰安婦碑の設置を目指しており、その是非を決める公聴会が開かれた。その公聴会ではグレンデール市での激しい反対意見が提起され、言及された。そし て審議にあたる市会議員5人のうち3人が設置反対に傾いたというのだ。
その理由は「日本側がこれほど激しく反対する問題であり、なお論議の余地が多くあり、ブエナパーク市への関連が不明確だから」(フレッド・スミス市会議員)だという。
こうしたブエナパーク市での市会議員たちの態度も、グレンデール市での激烈かつ明確な反対意見が原因の一部となったことは明白である。
そうなると、日本側はこのグレンデール市での20人の証言者たちに感謝してもよいことになろう。
米国ではやはり自分の意見は堂々と述べなければ、物事は自分に不利に動いてしまう。黙っていても嵐は去らない。沈黙は後退を招くだけなのである。(完)
杜父魚文庫

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