■136億年前に誕生
【キャンベラ(オーストラリア)】オーストラリアの天体学者チームが、これまで知られている中で最古の恒星を発見したと発表した。136億年前に誕生したと推定されるという。
発見されたのは「天の川銀河」の中にある恒星で、地球に比較的近くて約6000光年離れたところにある。恒星は宇宙の誕生(ビッグバン)から数億年後に誕生し、米国と欧州のチームによって近年発見された最古の恒星よりもさらに4億年ほどさかのぼる。
豪州チームは英科学専門誌ネイチャーの論文で、136億年という恒星の年齢は鉄含有分の分析で特定したと述べた。
オーストラリア国立大学のストロムロ天文台の科学者ステファン・ケラー博士は「この恒星から放射される光のスペクトラムの中に検知可能な水準の鉄が全く欠如しており、この恒星が極めて古いことを雄弁に示す兆候だ」と述べた。
ケラー博士によれば、この恒星は、南半球の空をデジタル的に作図する操作を行っていた1月2日に発見したもので、「SMSS J031300.36-670839.3」と名付けられた。恒星の第2世代に属すると考えられ、巨大な恒星から放出された破片から形成されたという。巨大な恒星は急速に消滅した。
ケラー博士は「最初の恒星は本当に巨大な物体で、誕生した直後に消滅した。これらは大爆発を起こし、この最初の恒星からの衝撃波で、われわれが現在観測しているこの第2世代の星が誕生した」と述べ、「それは最初の恒星第1世代からの物質を明白に統合している」と語った。
ケラー博士によれば、第2世代の恒星を生み出した原始恒星の質量は恐らく現在の太陽の60倍で、予想よりもはるかに少ないエネルギーで爆発したとみられる。その結果、その後のブラックホールが重元素の大半を吸収し、別の恒星がその付近で最終的に形成された。
鉄やその他の比較的重い元素は、超新星から誕生する代々の恒星の中に次第に蓄積される。現在の太陽の構成をみると、太陽が何百という爆発、形成と再形成の繰り返しを経て誕生したことを示唆している。
同博士は、あらゆる恒星はタイムカプセルのように行動すると述べ、SMSS J031300.36-670839.3は136億年前と同じ宇宙のガス構成の解明に光を当てるだろうと語った。(米ウォール・ストリート・ジャーナル)>
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15473 豪チーム、最古の恒星を発見 古沢襄
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