岩手の菩提寺・玉泉寺の和尚さんからダンボール一杯の里芋を送って貰った。北上市の二子里いも研究会のダンボール箱。早速女房が里芋の皮を剥いて甘辛く煮付ける。昼はこれとお茶で済ませたが東北の香りがする里芋はおいしい。
私も女房も八〇歳を越えているので、娘たちが心配して週に三回きてくれるヘルパーさんと、週に二回きてくれる訪問看護婦を手配してくれている。若いヘルパーさんや訪問看護婦がきてくれるのは、老夫婦にとって孤独を癒す何よりもの贈り物だと思う様になった。
今日は間もなく三時にヘルパーさんがきてくれる。買い物の注文書を作ったところだ。これは私の仕事。
■白菜一個(家庭での漬け物用)
■ユズ(白菜漬け物用)
■コンブ(白菜漬け物用)
■イカ 一杯(里芋との煮付け用)
■ミョウガ
■ナス 三~四個
■明治おいしい牛乳 三個
■蚊取り線香 三〇個入り
今日は里芋とイカの煮付けをお願いします。里芋は軽く茹でてありますが、
イカも湯通しのうえ、煮付けて下さい。味付けは少し濃いほうがよい。
白菜は塩漬けにして、水が出てたら捨て、そのうえでユズ、コンブを加え
て漬けるつもりです。今日は一応、最初の塩漬けをお願いします。
買い物は近くの西友でしてくれる。帰ったら夕食の下ごしらえをしてくれるが、味付けは田舎風にお願いしてある。関東者は京都風の薄味はどうも馴染めない。
和尚さんの里芋は夕食の総菜でまた登場するが、ついでに里芋のみそ汁も作るつもり。信州の従妹が長野県で一番おいしい味噌と言って送ってくれた信州味噌があるので、それを使ったみそ汁。米は秋田県産「あきたこまち」。
何かとてつもなく贅沢をしている様だが、老夫婦の食べる量はしれている。
秋田といえば「稲庭うどん」だが、これも和尚さんが湯沢市の佐藤養助商店の箱入り「稲庭うどん」を送ってくれた。万延元年創業の「稲庭干饂飩」、これを食べたらスーパーの稲庭うどんは敬遠したくなる。
もっとも蕎麦や饂飩はタレが勝負というのが、年来の主張で江戸風のタレを求めて浅草までうろついた私。家庭で使える最高の味のタレにはまだお目にかからない。食べ物の話ばかりとなった。
杜父魚文庫
17443 東北の香りがする北上市の里いも 古澤襄
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