19110 「欧州平和への脅威だ」メルケル独首相がウクライナ介入非難   古沢襄

■70周年式典欠席し翌日プーチン氏と会談

【モスクワ=黒川信雄】ドイツのメルケル首相は10日、ロシアの首都モスクワを訪れてプーチン大統領と会談した。会談後の共同記者会見でメルケル氏はウクライナ情勢について、「欧州の平和構築に対する脅威だ」と述べた。

ロシアのウクライナ介入から1年以上が過ぎ、一向に事態が好転しないことへの不満をあらわにした。

メルケル氏はこれに加え、ウクライナ情勢が「ロシアと欧州連合(EU)の関係に多大な損害を与えている」と述べ、親ロシア派武装勢力への支援が疑われるロシアに警告を発した。

さらに、今年2月に発効したウクライナ東部をめぐる停戦合意が将来、成功するかは現時点で判断できないと指摘。「しかし、私たちには(合意は)それしかない」と述べ、プーチン氏に合意順守を強く求めた。メルケル氏はオランド仏大統領とともに、停戦実現に奔走した経緯がある。

これに対し、プーチン氏は「東部の和平実現は、まずはウクライナ政府にかかっている」とし、同国のポロシェンコ政権に親露派と直接、対話するよう要求した。ロシアとしても、ウクライナ東部2州の親露派に影響力を行使する意向を示した。

プーチン氏は記者会見で第二次大戦時の対ドイツ戦に触れ、「私たちは出来事の評価、歴史的教訓を共有している」と述べ、メルケル氏はナチス・ドイツについて「何百万もの人々が命を失った」と強調した。

メルケル氏は会談に先立ち、プーチン氏とモスクワにある「無名戦士の墓」に花を手向け、プーチン氏は「犠牲者追悼のために時間を割いてくれたことに感謝する」と述べた。

ロシアのウクライナ介入を受け、メルケル氏は先進7カ国(G7)の首脳と足並みをそろえ、9日にモスクワで行われた対独戦勝70周年式典には参加しなかった。

ウクライナ軍は6日、東部で親露派が敷設した地雷などにより17人が死傷したと発表した。ポロシェンコ大統領は6日、東部に接するロシア側国境周辺にロシア軍5万人以上が集結し、親露派に武器などを供給していると述べた。

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