6245 来年三月が次の政局の焦点 古沢襄

民主党の代表は菅首相が小沢前幹事長を圧倒して続投を決めた。菅首相は国会議員票と党員・サポーター票、地方議員票の合計で721ポイントを獲得し、小沢一氏の491ポイントを大きく上回った。16日にも党人事を決め、17日に内閣改造をして菅改造内閣がスタートする。
代表選挙の結果は、投票資格を持つ国会議員411人(衆院305人、参院106人、1人2ポイントで計822ポイント)のうち、横路孝弘衆院議長と西岡武夫参院議長を除く409人が投票(無効票3票)。菅首相が206票(412ポイント)で、小沢氏の200票(400ポイント)。菅氏は小沢氏を6票の小差で上回った。
衆院300小選挙区ごとに集計される党員・サポーター票(1選挙区1ポイントで換算)では菅首相が249ポイントと約8割を獲得し、51ポイントにとどまった小沢氏を圧倒した。1小選挙区で優勢だった候補者がポイントを総取りする仕組みなので、予想以上の票差が出たといえる。
全国の民主党系有権者34万2493人のうち22万9030人が投票している。投票率66.87%。投票数でみると菅首相が13万7998票、小沢氏が9万194票だったから、菅氏が60・2%、小沢氏が39・4%、3対2の割合で菅氏が党員・サポーターの支持を得たことになる。
地方議員票は全国2382人の議員のうち1360人が菅氏、927人が小沢氏に投票。100ポイントの配分は菅氏が60ポイント、小沢氏が40ポイントを獲得した。これも3対2の割合で菅氏が地方議員の支持を得たことになった。
こうみると民主党内には依然として3分の1の小沢支持勢力が残っていることになる。国会議員の勢力でみれば、ほぼ拮抗しているから菅首相は挙党態勢に腐心した人事が必要になろう。まず幹事長人事が焦点になる。閣僚人事では千葉法相らの更迭など小幅にとどまるとの見方が出ている。
敗北した小沢氏には、検察審査会の議決が待ち受けている。起訴相当の議決が出れば雌伏を余儀なくされる。不起訴となれば再起のチャンスが残るが道は険しい。
菅首相にとっても来年三月の予算成立は衆院の圧倒的な多数で乗り切るだろうが、予算執行を決める予算関連法案は参院の野党多数という壁を乗り越えねばならない。予算関連法案が否決されれば、内閣は立ち往生せざるを得ない。菅首相にとっても道は険しい。
最悪の場合は、野党と話合って予算関連法案の成立を引き替えに解散・総選挙を行う”話し合い解散”を迫られる。こうみると菅首相にとっては、内閣改造人事よりも野党対策の党幹事長、国対委員長の人事の方がウエートが重い。下馬評では枝野幹事長が退き、岡田外相や川端文部科学相の名前が挙がっているが、果たして適材といえるのだろうか。
杜父魚文庫

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