中国の四川省徳陽市で発生した「反日暴力デモ」は、北京から入った日本人記者が逐一報じてきているが、武装警察など約1000人が厳戒態勢を敷いてはいるものの、積極的にデモを規制する空気ではない。デモ隊の一部は日本車のフロントガラスを壊すなどの破壊行為があったという。
反日デモは若い学生たちが約1000人。インターネットでデモ参加を呼びかけている。「日本を地球から追い出せ」などと書かれた横断幕を掲げ、「日本製品をボイコットせよ」「釣魚島を守れ」と奇声をあげていた。徳陽市は人口380万人ほど、四川省の省都である成都市の北東にある。
内陸部なので日本を知らない都市だろうと思っていたが、平成5年(1993)に東広島市と友好都市提携を締結している。10年ほど前に東広島市国際化推進協議会・東広島市日中親善協会が中心となり、市民に植樹募金を呼びかけ「徳陽市友好の森」に寄付したり、隠れた友好事業を進めてきた。
そんなところで「反日暴力デモ」が起こった。「日本を地球から追い出せ」とは穏やかでない。17年に及ぶ東広島市と友好都市提携は何であったのか・・・。若い学生たちは、そんなことにはお構いなし、自分たちの就職難の不満を「反日暴力デモ」で鬱憤を晴らしたのなら、これほど幼い行動はない。
尖閣諸島の衝突で中国の漁民が反日になるのなら、ある程度は分かるのだが、それは東支那海の沿岸部のことである。それが四川省の様な内陸部で「反日暴力デモ」となって発生する頭脳構造が理解できない。お隣の成都市ではイトーヨーカドーに「反日暴力デモ」の投石事件があったことがある。
イトーヨーカドーは中国内陸部に初めて出店した。それによって成都市の中国人雇用に貢献している。そんなことにはお構いなしで、戦前は軍事侵略してきた日本が、戦後は経済侵略してきたと、独特の歴史認識を振りかざして、投石して暴れ回るのだから手がつけられない。
日本が大陸に深入りすると手痛い目にあうというのは歴史が示している。ほどほどに付き合うしかない。それが海洋国家の智恵ではないか。
杜父魚文庫
6526 何故、内陸部で「反日暴力デモ」なのか 古沢襄
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