9786 トップナインからトップセブンへ 宮崎正弘

米国情報筋がマークした劉雲山が政治局常務委員入りの可能性高まる。最新の北京筋情報では北戴河会議は七月下旬に招集され、政治局の次期常任委員の残り「五人」を選ぶ段取りという。「七名」ではなく、「五名」。つまり二人減員される見通しが強まったという。
北戴河会議は共産党の長老、大幹部が「中国の軽井沢」と呼ばれる避暑地に一同に会し、年次方針、とくに党の基本方針と人事を決める。
党人事は八月には内定し、十月に予定される第十八回党大会までに調整が進む。失脚決定的といわれた周永康(紀律・政法担当)が生き残ったことで、大規模な人事刷新は期待薄となり、かろうじて常任委委員会入りするのは劉雲山となったらしい。
劉雲山は宣伝部担当ポストを李長春から受け継ぐことになるので、上海派と目されていたが「博訊新聞網」に拠れば、劉は「団派」、それも胡錦涛直系という。
劉雲山は1947年生まれ。内蒙古省集寧師範学校卒業、辺境へ自ら志願して教育にあたり、やがて宣伝の能力が認められて新華社の記者となった。
同時に共青団で活躍をはじめ、内蒙古自治区の共青団副書記に抜擢された。38歳で中央委員候補となり、宣伝部門での能力を発揮し始める。
遅れて1992年に通信教育で党学校を卒業し、2002年から丁関根のあとを襲って、党中央宣伝部長、ボスは李長春である。第十六、十七大会で政治局員。
胡錦涛に見いだされ、王洋、李克強、李源潮と並んで共青団四天王の一角にジャンプした。
基本的に党の宣伝担当は思想的に保守路線。過去に宣伝担当から政治局常務委員になった例は珍しく、胡耀邦時代の朱厚沢、江沢民時代の李長春のふたりくらいしかいない。
杜父魚文庫

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