経済問題になるとテレビのキャスターもコメンテーターも苦手らしい。朝のテレビで「北朝鮮に提供する重油95万トンのうちすでに75万トンが提供されています」と誤った説明をしていた。六カ国の提供ワクは95万トンだが、日本は拉致問題が進展していない現状では20万トンの拠出を拒否している。その勘違いであろう。
事実は95万トンの半分に相当する45万トンが、まだ提供されていない。この45万トンが提供されないと北朝鮮のエネルギー事情は、かなり深刻な事態を迎える。常識とはいわないが、テレビで解説する以上この程度の知識は持っていてほしい。麻生首相が漢字の読み方を知らないとやっつける前に、自らしっかり知識を身につけてほしい。
米国務省のマコーマック報道官の記者会見についても毎日は「現在続けられている北朝鮮へのエネルギー支援が”停滞”するとの見通しを示した」と米語を翻訳。経済専門紙の日経は「検証体制の合意がないため、重油提供は今後しない」「”停止”については5カ国の間で合意に達している。北朝鮮も理解している」と報じている。
マコーマック報道官の米語のニュアンスは、どちらが正しいか?「停滞」と「停止」ではかなり意味が違う。前後の発言内容からすると「停止」が正確なのではないか。
<【ワシントン=弟子丸幸子】米国務省のマコーマック報道官は12日の記者会見で、北朝鮮核問題を巡る6カ国協議が検証体制の明文化で合意できず閉幕したことを受け「検証体制の合意がないため、重油提供は今後しない」と述べ、6カ国の枠組みによるエネルギー支援を停止する考えを示した。同時に「停止については5カ国の間で合意に達している。北朝鮮も理解している」と語った。
重油提供は6カ国協議の参加国が順番で担当しており、次はロシアの番になる。重油95万トンのうち半分に相当する45万トンはまだ提供していない。ただ同報道官は「ロシア分はすでに出荷されたもようで、止めるのは難しいようだ」と語った。
協議が物別れに終わったことで、米国が人道支援の名目で提供を約束した食糧支援についても、監視体制が不十分との理由で停止する可能性がある。北朝鮮への見返りについては、ペリーノ米大統領報道官が11日の記者会見で「ある程度見直さなければならない。その1つは明らかにエネルギー支援になる」と述べていた。(日経)>
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2579 ”停滞”なのか”停止”なのか 古沢襄
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