5183 小沢幹事長が男を上げる方法 石岡荘十

いま日本政界の“極悪人”は小沢一郎幹事長である。新聞やウエッブの政治記事を読むと、人を評するのにこんな日本語もあったか、と評論家の皆様の豊富なボキャブラリーに感嘆する毎日だ。ただ、ここまでくると見出しを見ただけで中身はプロトタイプの評価・見通しを、手を変え品を変え似たりよったりの論法を繰り返しているだけで、新味はない。
なかには書いている人物の品性を疑わせる罵倒台詞ややけくそな悪口三昧、犬の遠吠えのようなものまで散見する。国会でも血筋正しいあの方が「平成の脱税王」呼ばわりではご先祖様の品位を汚す。正直うんざり、である。
で、週末の一夜、いささか政界に近い筋の仲間や元特派員との月に一度の放談会で、「へぇー」という“仮説”を耳にしたので紹介する。テーマは「小沢幹事長が男を上げる方法」。
いかに極悪人といえど、これから100年も政界を牛耳ることは出来ない。では、いつごろどんな形で退くのが一番格好いいか。何人かの酔っ払いの説はこうだ。
参議院議員選挙まで、すべてお膳立てを整える。某宗教政党とは、選挙協力を取り付けるところまではいかなくとも、これまでのように自民の応援はしないという感触はある。桜の散る頃には、枝野必殺仕分け人が“平成田舎芝居”を盛大にぶちあげているだろう。でも政党支持率は確実に20パーセント台まで陥落している。そのタイミングを見て、ある日、ぱっと引退を表明する。
これで、政治とカネにまつわる党の「おまえもか」というダーティーイメージは劇的に薄まる。普天間問題も何とか片がついていれば、なかには「ハトもやるじゃないか」という無邪気な有権者も出てくるかもしれない。
引退の理由は、多分、「悪うござんした」ということではなく、かねて噂のあった心臓病を口実に、「一身上」あるいは「健康上」の理由とする。国会議員を辞め権力の座を降りた途端、様子を見ていた検察が動き出すかもしれないから、ここで渡英。あっちの病院に逃げ込むかもしれない。
友人は「前のときほどではないけど小沢が辞めれば、今のような強い逆風は治まり、そよ風が吹いて、選挙はすれすれで過半数取れるかもしれない」という。
その前に、渡米。オバマは多分会わないという見方が有力だが、ダライ・ラマと会ったときのような、公式会見とは違ったステージの出会いの設定はあるかもしれない。
余談だが、先の天皇の時代、宮内庁を担当したことがあるが、正式の会見以外に、須崎の御用邸で、早朝お会いし結構長い時間、肩を並べて歩きながら雑談をした経験がある。お散歩の途中、たまたま記者クラブの連中とぱったり出合ったという設定だった。
大統領と小沢幹事長との会見がこんな形ででも実現すれば、これでも小沢幹事長にとっては“勲章”であることに変わりはない。
辞めれば、小沢の功績を論うところもあるだろう。曰く、
・ 歴史的な政交代を実現した
・ 中国のトップと米大統領との会談も実現した
・ すれすれでも、参院選で単独過半数を勝ちとった、etc—
これなら男の花道、男を上げることになるだろう。家庭内で充分な蓄財を実現したことも男の甲斐性に入るかもしれない。
さて、ではそのタイミングはいつか。政界に近い友人は、酔っ払いの素人の戯言を頭から否定するかと思ったら、案に相違。
「あり得るねぇ。5月の連休明けがギリギリのところかなぁ」
Q(複数):「辞めるとしたら、幹事長だけか、政界を去るということか」
A:「代表を辞めた時点で総理になる考えは捨てたと思う。となれば、実質的な権力とカネは手に入ったのだから、政界を退くのではないかなぁ、歳も歳だしねぇ。あとは黒幕、キングメーカーもあるかなぁ。彼の師匠がそうだったから」
Q:「で、ハトはどうする?」
A:「相手がなんぼあの体たらくでも、飛車角落としというわけにはいかないから、選挙の後だろう」
この後のやり取りは、べろべろで覚えていない。素人の世迷い事、お粗末の一席。お後がよろしいようで—。(文中敬称略) 
杜父魚ブログの全記事・索引リスト

コメント

タイトルとURLをコピーしました