毎日新聞に「大義や理念はどうなったのか。先のない人たちが『ゲゲゲの妖怪劇場』をやっている」とみんなの党の渡辺喜美代表がテレビで発言したと出ている。先のない人たちが『ゲゲゲの妖怪劇場』とは言いえて妙。オヤジの美智雄さんも脱線気味の警句を吐いたが、栃木の渡辺一族は当世流の警句が得意の様である。
この渡辺一族は山林地主だったが、美智雄さんの従弟だった幸雄さんとは学生時代に渋谷駅から玉川電車で二駅ほど行った大橋で同じ下宿で一緒だった。ギター片手で栃木の山奥から上京してきた幸雄さんは、栃木弁丸出しで映画監督になりたいという。
こちらも、まだ小説家になる夢を捨てていなかったので、たちまち仲が良くなり、幸雄さんが亡くなるまで兄弟の杯を交わした濃密な付き合いとなった。美智雄さんが県会議員に出馬する時には親戚が山林を売って選挙資金を作るといった結束が固い一族。
幸雄さんの父親、つまりは美智雄さんの伯父が上京してきて、映画監督になりたいという幸雄さんをこっぴどく叱りつけ、泣く泣く父業を継ぐことになったが、商才があったのだろう。敗戦後、間もない時期に山林に温泉をひいて別荘を造る計画に熱中していた。
これが当たって北関東一の温泉別荘の開発業者になったのだから、人の一生なんて分からない。その頃、喜美さんは父親の秘書で政治家の見習い修行中。「喜美の選挙資金はオレが面倒をみる」と幸雄さんが豪語していたが、それを果たせぬまま66歳の若さでこの世を去った。
想い出話はこのくらいにして、菅政権は袋小路にはまって身動きが出来ない状況にある。毎日の<<菅政権:袋小路に 小沢問題、招致に高いハードル 連携探し、「たちあがれ」反発>>の記事は現状をよく言い当てている。まさしく『ゲゲゲの妖怪劇場』が上演中といったところだ。
<民主党の小沢一郎元代表の国会招致問題は、菅直人首相と小沢氏の25日の協議でも平行線に終わった。首相が仕掛けたたちあがれ日本への連立打診も、党内外の批判で成否は不透明だ。小沢氏の問題へのけじめと「ねじれ国会」打開に向けた野党との連携強化は、菅政権が来年の通常国会の展望を切り開くために不可欠だが、どちらもハードルは高い。11年度予算案と関連法案成立の見通しはなお立たず、菅政権は「八方ふさがり」の状態だ。【朝日弘行、野原大輔】
◆小沢問題
◇招致、高いハードル
25日の「菅・小沢会談」は、民主党内の亀裂を一段と際立たせただけだった。
首相は入室時に軽く会釈し、24日に閣議決定した11年度予算案を説明したが、小沢氏の衆院政治倫理審査会(政倫審)出席問題には触れずじまい。鳩山由紀夫前首相が「政権交代の立役者の小沢さんに政倫審に出なさい、本人が出ませんと平行線だ。党としてその先を描くべきだ」と執行部をけん制し、小沢氏がつないだ。
「鳩山さんから話があったが、改めてこの問題に気持ちを整理して臨んでいきたい」。政倫審出席拒否を改めて強調した発言とみられるが、「菅首相が約束したことをがんばって守っていく」と首相への配慮も見せた。
しかし、出席者によると、首相と小沢氏は一度も目を合わせず、同席した輿石東参院議員会長は会合後、鳩山氏に電話で「前首相にも元幹事長(小沢氏)にも一瞥(いちべつ)もせずに出て行くなんて失礼だ」と怒りをあらわにした。
首相の厳しい態度は、党分裂を懸念する古賀伸明連合会長の呼び掛けによる会合が、小沢氏との妥協を図る場になることを警戒したため。仙谷由人官房長官や岡田克也幹事長は事前に古賀氏に真意を探ったほどだ。
小沢氏は政倫審の招致議決を受けても出席しない姿勢を変えておらず、首相側としては「国民への説明を果たす」(幹部)ためには証人喚問で説明を強制するか、離党勧告で排除姿勢を鮮明にするかしかない状況だ。
しかし、小沢氏を追い込む狙いの証人喚問や離党勧告は高いハードルだ。証人喚問は衆院予算委員会理事会での全会一致が原則で、理事には小沢氏に近い議員もいる。さらに離党勧告となると常任幹事会での決定が必要。33人いる常任幹事には最高顧問の羽田孜元首相や山岡賢次副代表ら小沢氏側の議員も多く、容易ではない。
執行部側の政務三役の一人は「年明けの小沢氏の強制起訴までに証人喚問や離党勧告まで持ち込みたい」とタイミングを探るが、小沢氏関係者は「離党勧告を受けても小沢氏はテコでも動かない。小沢氏を切れば反乱が起きる」と指摘する。
執行部側の野田佳彦財務相は25日、東京都内で「いろいろなものを乗り越えて固まっていかなければいけない」と語ったが、着地点は見えていない。
◆連携探し
◇「たちあがれ」反発 主張正反対、社民も批判
「打倒民主党」を旗印に結党したたちあがれ日本にとって、民主党との連立は党の存立にかかわる選択だ。積極的に動いたのは与謝野馨共同代表だが、党内の合意形成を図る前に表面化したことで対立が際立つ結果となった。連立反対派は激しく反発しており、27日の全議員総会で賛否を集約するのは難しい見通しだ。
たちあがれの国会議員は6人で、園田博之幹事長と中山恭子参院議員は連立反対を明言。平沼赳夫代表、藤井孝男参院代表、片山虎之助参院幹事長は「大義名分のない連立はあり得ない」と慎重な姿勢を崩していない。
岡田氏は25日の会見で「財政健全化に向けた考え方は、財政に対する危機感も含めて共通するものがある」と語った。菅首相は年明けから消費税論議を本格化させたい考えで、消費税を誘い水としたい考えのようだ。
しかし、「自主憲法制定」など保守色の強い政策には平沼氏の意向が反映されており、リベラル色が強い民主党とは肌合いが違う。「平沼氏は拉致問題担当相ポストでは連立に動かない」(幹部)との見方もある。
首相が連携を働き掛ける社民党との主張はほぼ正反対だ。社民党の福島瑞穂党首は25日、西東京市での街頭演説で「民主党がどんな政治をしたいのかますます分からなくなってきた。たちあがれ日本と連立を組めば生活再建から大きく遠ざかる」と批判した。
「1議席でも多い方がいいが、予算発表の日に新聞の見出しで大騒ぎするのはいかがなものか。わが党にも右から左まで(人材が)いる。社民党から見れば『どうするんだ』という気持ちだろう」。25日、首相公邸を訪ねた身内の民主党の斎藤勁国対委員長代理は首相にこんな懸念を示した。
野党にとっては格好の攻撃材料になっている。「大義や理念はどうなったのか。先のない人たちが『ゲゲゲの妖怪劇場』をやっている」。みんなの党の渡辺喜美代表は25日のテレビ朝日の番組で痛烈に批判した。(毎日)>
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6941 先のない人たちが『ゲゲゲの妖怪劇場』 古沢襄
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