7405 灯りに仏壇のローソクを使う 古沢襄

ようやくインターネットや電話が繋がって情報が入るようになった。昨日の地震発生以来、停電状態となってテレビが見れない。災害用のラジオをつけて外界の情報を得ていた。ライフラインで第一に必要なのは”電気”だと思い知った。
茨城県は湿地帯を埋め立てているせいか、地震の揺れが大きい。一階の居間にいたのだがテレビが倒れた。食器棚の扉が開いてガラスの食器が床に落ちる。女房は足がすくんで悲鳴をあげるばかり、愛犬バロンは意外としっかりしていた。割れたガラスを器用によけている。
立て続けに大きな余震がきた。二階で大きな音が続けて起こった。一階よりも二階の方が地震の揺れが大きいので、本棚が倒れているな、と思ったが、倒れたものは仕方ない。揺れが納まったところで、片付ければいいと腹をくくった。
夕方の六時過ぎになってもテレビも電話も通じない。真っ暗闇になってしまうので、災害用に用意してあったローソクを探したのだが、どこに仕舞ったのか皆目分からない。結局は仏壇のローソクを使うことにした。災害用のラジオは乾電池式なので、長時間は持たない。予備の乾電池は用意していない。
守谷市の宣伝カーが巡回を始めた。「小学校に待避して下さい」。この地域も高齢者が多くなった。暗闇で心細い老人たちは、小学校に集まって暖をとりながら助け合うということなのだろう。
その時になって今度の地震が並のものではないと、あらためて気づいた。それでもわが家の被害などは微々たるものである。二日がかりで片付ければいい。
真夜中になって電気がついた。東北の沿岸地帯の津波被害が大きい。想像もしなかった光景が画像で繰り広げられている。その度に大きな余震がくる。いちいちストーブを消すのも面倒だから、二階の寝室にテレビを持ち込んで毛布をかぶってみていた。
まだ一般には流れていないが、東北・関東地方は、今夜も停電になりそうだという情報がある。電力の消費量が急増しているのに、原子力発電は停止せざるを得ない。昨夜のように慌てないように、最低限の災害用の大型ローソク、乾電池を買い込んでおくつもりでいる。
杜父魚文庫

コメント

  1. 柴ワンワン より:

    茨城でも大きな被害が出ていると報道されているので、とても心配していました。
    ご家族もバロン君もご無事という記事を、安心して読ませていただきました。
    大きな余震も続いてますし、ライフラインの復旧にも時間が掛かるでしょうし、家の片付けも大変でしょうが、どうぞ、古澤様・奥様・バロン君のご健康をお祈り申し上げます。(柴ワンワン)

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