自民党筋によると、野田首相周辺は11月総選挙を想定した「話し合い解散」を打診してきているという。野田首相は10月にも臨時国会を召集し、景気対策のための2012年度補正予算案を成立させた後に解散、11月総選挙を想定している。
現状で早期の解散・総選挙に踏み込めば、民主党内の混乱で大敗することも予想されるので、9月の党代表選での野田再選を行い、党内体制を固めたうえで、10月に臨時国会を召集し、景気対策のための2012年度補正予算案を成立させたいというのが首相周辺の考え方。
自民党内の受け止め方は二つに分かれている。
谷垣総裁は消費増税法案の成立に協力した後は、今国会中の衆院解散を求めて内閣不信任決議案や首相問責決議案の提出も検討している。早期の総選挙が自民党にとって有利という判断があるから、11月選挙は「事実上の解散先送り」と反発している。9月の党大会で谷垣再選を狙っている。
党内の長老クラスには11月総選挙を想定した「話し合い解散」に乗る空気がある。11月総選挙になっても自民党に有利な政治情勢は変わらないという選挙情勢判断があるうえ、民主党と喧嘩別れした状態で政権を握っても、参院で自民党は多数派を形成していないから、野田政権以上に困難な政局運営を強いられる。
政権の安定化を図るためには、自民・民主・公明三党の提携を軸とした政治図が欠かせないというのが長老クラスの政局観となっている。突き詰めれば「9月の党大会で谷垣再選」は眼中にはない。
小沢新党が立ち上がった後は、解散時期をめぐる自民党内の動きに焦点が移る。
杜父魚文庫
10047 10月臨時国会、11月総選挙へ 古沢襄
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