13202 イスラエルはエジプト政変を歓迎  古澤襄

エジプトの政変にアメリカやイスラエルがどう関わったか真相は分からない。しかしイスラエル・ニュースをみていると、「エジプトの政変は、ムスリム同胞団系のハマスには打撃。イランとの関係も悪化しているハマスは苦境に立った」と歓迎している。
「シナイ半島では、イスラエルとエジプト軍の協力関係に影響は出ていない。(H,P,Y)」「米国は軍の全権掌握に懸念を表明したが、ムスリム同胞団の台頭を懸念していた湾岸諸国や、パレスチナ自治政府は歓迎を表明。(H,P,Y)」といった論調が相次いだ。
イギリスやフランスが軍による政権掌握に懸念を表明しているのに対して、イスラエルはムスリム同胞団と敵対関係にあっただけにエジプト軍による実質的なクーデターの成功を歓迎している。
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2013年 7月3日(水)
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*ケリー米国務長官がイスラエルとパレスチナの和平交渉再開に向け活動する中、自治政府のアッバス議長が交渉に前向きの発言。(H,Y)
*エジプト軍が政権に48時間以内の妥協を要求したことに、モルシ大統領が反発。反モルシのデモは継続中。オバマ米大統領は、要求に応じて国民の意見を聞くようモルシ大統領に強く勧めた。(P,H,Y)
*トルコの副首相が、同国内の反政府デモを国際メディアとユダヤ人が煽っていると発言。トルコのユダヤ人からは懸念の声。(H,Y)
*1960年代に、イスラエルがアルゼンチンから大量の濃縮ウランを買っていたと、米誌が報道。情報公開された文書から判明。 (H,Y)
*イラン大統領に選ばれたロウハニ氏が、インタビュー中でフェイスブックなど新メディアの普及を歓迎、男女差別に反対する発言。(Y)
*トルコのエルドアン首相はガザを5日に訪問する予定だったが、エジプトの政変で困難に。しかし、訪問は実施する考え。(P)
*イランがドイツやフランスから精製されたアルミナ鉱石を輸入していることが判明。EU諸国がイランに対して行っている経済制裁の対象から外れているが、武器の製造に使用する原料になる。(Y)
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2013年 7月4日(水)
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*エジプトでは軍が全権掌握を宣言し、モルシ大統領を拘束。ムスリム同胞団は強く反発。緊張した状態となっている。シナイ半島では、イスラエルとエジプト軍の協力関係に影響は出ていない。(H,P,Y)
*アラブ系市民の青年に、イスラエル国防軍に行くよう勧めたギリシャ正教の指導者に「殺す」との脅迫。アラブ系議員も脅迫に加担か。検事総長は警察に捜査を指示したが、議員は捜査の対象外。(P,Y)
*ドイツ紙が掲載したイスラエル批判記事の挿絵が、イスラエルを怪物のように描いているとして、ADL(反中傷連盟)が抗議。(H,P,Y)
*メギドの近くで、ローマ第6軍団の駐屯地跡を発掘中。1800年前には、約3500人の兵士が駐屯していたと見られている。(H)
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2013年 7月5日(金)
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*軍が全権を把握したエジプトでは、マンスール氏が暫定大統領に。米国は軍の全権掌握に懸念を表明したが、ムスリム同胞団の台頭を懸念していた湾岸諸国や、パレスチナ自治政府は歓迎を表明。(H,P,Y)
*エジプトの政変は、ムスリム同胞団系のハマスには打撃。イランとの関係も悪化しているハマスは苦境に。ファタハ幹部は、ガザの住民もエジプト人のようにハマス政府を倒せと、呼び掛けた。(P,Y)
*シリアの新聞に掲載されたインタビューで、アサド大統領が政権維持に自信。外国の侵略が無い限り、政権は倒れないと語った。(H,P)
*イスラエルとの和平交渉が近く再開されて、半年程度は交渉を行う方向だと自治政府関係者。しかし成果を期待する声は少ない。(H,Y)
*反ユダヤ的な挿絵を掲載したドイツ紙が謝罪。問題の風刺画は、一般的な画像データベースから使用したものだと説明した。(H,P)(イスラエル・ニュース)
杜父魚文庫

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