平成23年(2011)に北海道旅客鉄道(JR北海道)の元代表取締役社長・中島尚俊氏が謎の自殺を遂げている。東大経済学部を出て国鉄に入ったエリート。
遺書を残して行方不明となり、石狩市内の海岸で本人の自家用車が発見された。同年9月18日早朝、釣り人が北海道小樽市・オタモイ海岸の沖合約1キロの海上で遺体を発見している。
遺書からは、自殺の動機について直接的な表現はなかったが、当時社内で発覚した三六協定違反の謝罪や、同年5月に発生した石勝線特急列車脱線火災事故に触れたうえで安全意識の向上を社員に促す、といった文面がつづられていた。
■社員のみなさんへ
○毎日、それぞれの持ち場で、安全輸送、接客、収入確保、経費節減に取り組んでいただき有難うございます。
○この度の36協定違反では、長期間にわたって協定に違反する事態が発生しており、社員の皆さんに多大なご迷惑をおかけしたことを、お詫びいたします。
○現在、5月27日の脱線火災事故を反省し、全社をあげて企業風土の改善などに取り組んでいる時に、真っ先に戦線を離脱することをお詫びいたします。
○当社は、年間に日本の人口とほぼ等しい、1億3000万人の方にご利用いただいています。これだけ多くのお客様の尊い命をお預かりしているという事実を認識し、「お客様の安全を最優先にする」ということを常に考える社員になっていただきたいと思います。
○長い間のご支援、ご協力ありがとうございました。
痛ましい事件だったが、いまにして思うとJR北海道の構造的な問題を苦にしたトップの責任の取り方だった気がしてならない。二年前のことである。
杜父魚文庫
14059 二年前にJR北海道の社長が自殺 古澤襄
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