■天安門広場で自動車炎上、5人死亡 38人負傷
北京の天安門広場で発生した自動車炎上事件は、車内にいた3人を含む計5人が死亡、車にひかれた観光客や警察官ら38人がけがをする大惨事となった。北京の日本大使館によると日本人観光客一人が怪我をしたという。
北京にいる外国人記者も取材に加わり、仏AFPや英ロイタ、日本の共同、時事などが詳報を伝えつつある。しかし現場は直ちに中国官憲によって封鎖され、厳戒な警備体制が敷かれたので、中国国営の新華社通信による情報に依存せざるを得ない状況になっている。AFP記者二人が現場近くで当局に拘束されている。
中国当局がいち早く動いたのは、1989年6月4日の天安門事件のように民主化を求めるデモ隊と軍や警察との衝突して多数の死傷者を出した再現にならない様に意識している反映であろう。
いまのところこの自動車炎上事件が、大規模な民主化を求めるデモに発展する兆しはない。単なる交通事故で処理するつもりの当局の目論み通りの状況になりつつあるが、ネット情報がどう動くか、まだ予断を許さない。
<【10月28日 AFP】北京(Beijing)の天安門(Tiananmen)広場で28日、スポーツ用多目的車(SUV)が群衆に突っ込み、紫禁城(Forbidden City)外の柵に激突して炎上、5人が死亡し、38人が負傷した。中国国営の新華社(Xinhua)通信が伝えた。
この出来事の直後、現場は封鎖され厳戒な警備体制が敷かれた。新華社通信によると、死亡したのはSUVの運転手と同乗者2人。北京市当局が運営するQianlong.netによると、運転手らの他に観光客2人が死亡したという。観光客の1人はフィリピンの女性で、もう1人は中国の男性だという。
また、北京市の警察当局はソーシャルメディアで「ジープが金水橋(Jinshui Bridge)の欄干に衝突し、炎上した」と発表した。また、匿名を条件にAFPの取材に応じたある目撃者は「車がカーブを曲がったと思ったら突然、歩道を走っていた。あっという間の出来事だったが、車は人々をひいていたようだった」と述べた。
中国のソーシャルメディアに投稿された写真は、天安門にある初代国家主席の毛沢東(Mao Zedong)の肖像画の前で黒煙が上る様子を捉えていた。これらの写真の何枚かは投稿から数分で削除された。また天安門広場へと続く道路は封鎖され、AFP記者2人が現場近くで拘束された。
また、北京の交通当局はソーシャルメディアを通じて、警察の要請を受けて天安門広場そばの地下鉄の駅を閉鎖したと発表した。
紫禁城を訪問中だったあるイタリア人観光客によると、正午ごろに警察官が現れ、全員に退去するよう告げたという。(AFP)>
杜父魚文庫
14438 1989年天安門事件を想起させる事件 古澤襄
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