■クリミア作戦成功で栄誉-軍事パレード
3月22日の杜父魚ブログでロシアがクリミアに投入した特殊部隊は「スペツナズ」ではないかと指摘したが、正直にいって疑問符をつけた。その証拠がなかったからである。
モスクワ時事が9日にモスクワ「赤の広場」の旧ソ連対独戦勝記念軍事パレードで、クリミアに投入されたロシア軍特殊部隊が参加していたと報じた。これがロシア軍の情報機関・参謀本部情報総局(GRU)の特殊部隊「スペツナズ」。
<【モスクワ時事】ロシアのウクライナ南部クリミア半島編入後、初めて行われた9日のモスクワ「赤の広場」の旧ソ連対独戦勝記念軍事パレードに、クリミアに投入されたロシア軍特殊部隊が参加していたことが分かった。作戦成功への貢献をたたえるプーチン大統領の無言のメッセージとも指摘されている。
クリミアでは2月末~3月、記章のないロシア武装部隊が「自警団」と称して活動。一人の死者も出さずにウクライナ軍を撤退させた。4月にプーチン大統領がロシア軍だったと認めるまで、正体は公然の秘密で、ロシア系住民が使った「緑色(の戦闘服)の人々」「礼儀正しい人々」という呼び名が広まった。
パレードに参加したのは、ロシア軍の情報機関・参謀本部情報総局(GRU)の特殊部隊「スペツナズ」。今回の将兵が実際にクリミアに投入されたかは確認できないが、GRU特殊部隊の代表として晴れ舞台を与えられたとみられる。GRUのセルグン長官は3月、クリミア作戦への関与から米国の制裁対象に指定された。(時事)
■武装集団はロシア軍の特殊部隊・スペツナズ? 古澤襄
クリミヤに現れた「武装集団」について、AFPは単に「武装集団」、NHKは「ロシア系住民で作る自警団」と呼んだが、実態がはっきりしない。
しかしセバストポリ港に停泊していたウクライナ海軍のフリゲート艦「テルノーピリ(Ternopil)」(2006年就航)を僅か20人程度で制圧、確保したことをみるとロシア軍の特殊部隊・スペツナズ(спецназ, Spetsnaz)の精強部隊だったのではないか。
武装集団は「攻撃時にはスタングレネード(殺傷力のない手投げ弾)が使われ、自動火器の音も聞こえた」という(ウクライナ国防省)。米AP通信の写真には軍艦の甲板で、迷彩服姿の男たちがウクライナ海軍の水兵とみられる2人をうつ伏せにさせている様子が写っている。
セバストポリ港に停泊していた情報収集艦「スラヴーティチ」も武装集団が制圧、他にもう一艦のウクライナ三艦がロシア軍の手に落ちたという情報もある。
2007年8月14日の古い写真だが、セバストポリ港に停泊しているウクライナ海軍の艦艇が映っている。「戦車揚陸艦・コンスチャンティーン・オリシャーンシクィイ(1996年再就役)」、「中型揚陸艦・キロヴォフラード(2001年、再就役)」、「ミサイル艇・カホーウカ(就航年不詳)」、「フリゲート艦・テルノーピリ(2006年就航)」、「ミサイル艇・プルィルークィ(就航年不詳)」の五隻。
慢性的な財政危機に見舞われているウクライナにとって海軍艦艇の新建造は出来ず、中核となるフリゲート艦は「ヴィーンヌィツャ(1976年就航)」、「ヘーチマン・サハイダーチュヌィイ(1993年就航)」、「ルーツィク(1994年(就航)」と中古艦艇のオンパレード。「テルノーピリ」がもっとも新しいフリゲート艦になる。
ロシア軍がクリミアに進駐して「テルノーピリ」をまず確保したのは、それなりの理由がある。「テルノーピリ」にはロシアの国旗が掲げられ、ウクライナ海軍の乗組員が荷物を持って軍艦から降りていく様子も映像で捉えられている。(2014.03.22 Saturday name : kajikablog)
杜父魚文庫
16036 ロシア特殊部隊・スペツナズが参加 古澤襄
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