1542 何故、ケネディ暗殺事件の回顧か 古沢襄

ここにきて四十五年前のジョン・F・ケネディ大統領の暗殺事件の真相が注目を浴びている。日本テレビも21日の特別番組で放映している。ケネディ暗殺は1963年11月22日。ケネディ回顧としては時期外れである。
ケネディ暗殺後、ジョンソン大統領はウォーレン委員会(委員長・アール・ウォーレン最高裁長官)が調査に乗り出し、1964年9月に報告書が公表されている。事件は逮捕後、射殺されたリー・ハーヴェイ・オズワルドの単独犯行と結論付けている。
オズワルドは大統領のパレードの後方にあったテキサス教科書倉庫から三発を発射し、そのうちの一発がケネディ大統領の頭部に命中し致命傷となったとされている。委員会は教科書倉庫の六階で三つの薬莢が発見されたことに注目した。
オズワルドはダラス警察によって逮捕されたが、一貫して犯行を否定している。しかもダラス市警察本部内でジャック・ルビーによって射殺された。
ウォーレン委員会の報告書が発表された時から、オズワルドの単独犯行説には数々の疑問点がでている。
主なものだけでも①オズワルドは後方から射撃しているが、映像では前方からの銃撃によって大統領は後ろに倒れている。脳の一部が後方に飛んでいるのが詳しく見ると分かる。
②三発の発射説について四発の発射音を聞いた証言がある。これは複数犯行説の傍証となる③事件当日、急に車の進行コースが直線ルートから迂回ルートに変更された。迂回によってパレードのスピードを落とさざる得ない。これは何故か?
④大統領の近辺にいなければならないシークレットサービスが後ろへ退くように命令されていた。⑤捜査資料はアメリカ公文書図書館に保管されているが、公開されるのは2039年とされているのは何故か。現在でも資料の多くが紛失しているといわれている。
これらのことから暗殺事件の背景について①理想主義に走るケネディを危険視した軍産複合体の意を受けた政府主犯説②サム・ジアンカーナを中心としたマフィア主犯説③ソ連のフルシチョフの命を受けたKGB主犯説④キューバのカストロ主犯説⑤ピッグス湾事件の失敗を恨む亡命キューバ人主犯説など様々な憶測が流れている。
ウォーレン報告があったにもかかわらず、真相はまだ闇の中といってもよい。だがケネディ暗殺事件の真相をただすことが本稿の目的ではない。
今、あらためてケネディ暗殺が口にのぼっているのは、人気が絶頂のバラク・オバマ上院議員に暗殺の危険があるとみられているからだ。ケネディ暗殺の再現を懸念する声がある。
その代表的なのは、2007年のノーベル文学賞を受賞した英女性作家・ドリス・レッシング氏の発言であろう。スウェーデン紙ダーゲンス・ニュヘテルとの会見で、米大統領選でバラク・オバマ上院議員が当選した場合、「暗殺されるだろう」とはっきり警告した。
レッシング氏は、オバマ氏では「黒人の大統領として長くは続かないだろう」と、人種問題が原因となって暗殺される可能性を指摘した。
オバマ氏側も暗殺の危険性を察知している。その警備体制は、いまやブッシュ大統領並みでSP10人、私設ボディーガード10人が、二重三重に警護し、爆弾探知犬を連れて、行く先々を入念にチェックしているという。
共和党の方がオバマ暗殺を心配している状態だという。もし、暗殺されたらオバマ陣営はミシェル夫人を擁立することを想定している。「共和党はそれを恐れて、FBIやCIAにオバマ氏を厳重に警護するよう要請している」という。笑えない恐ろしい話ではないか。
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