この内閣はどこかタガが緩んできている。政権末期によくある症状だ。尖閣諸島の海域で巡視船に当て逃げした中国漁船の船長をろくな調べをせずに釈放したことに端を発した菅外交の迷走は、法務大臣がしっかりしていれば防げた面が多々ある。検察の誤った判断には国益をかけて指揮権を発動してでもただすべきであった。
尖閣ビデオの流出もその原因をたどれば、中国人船長の無定見な釈放にある。国民の多くは菅内閣に愛想をつかして、内閣支持率は急落した。その柳田法相が国会で「個別事案については答えを差し控える」「法と証拠に基づき適切にやっている」と訳の分からぬ答弁を繰り返して顰蹙を買った。
それをこともあろうか、支持者の集まりで「法相は二つ(国会答弁を)覚えておけばいい」「(答弁が)わからなかったらこれを言う。何回使ったことか」とやらかしたのだから、野党が呆れ、怒ったのは当然である。
法相だけではない。内閣の大番頭である仙谷官房長官の迷走発言は目にあまる。西岡参院議長は16日の記者会見で、中国漁船衝突とビデオ映像流出事件の対応をめぐる仙谷官房長官と馬淵国土交通相の責任について「官房長官の方が重いのではないか」と述べた。
西岡議長は中国人船長逮捕時に馬淵氏が国交相ではなかったことと、船長釈放時の首相臨時代理が仙谷氏だったことを挙げている。西岡議長は仙谷氏の言動を「法廷闘争的な答弁はしているが、政治的には通らない」と酷評した。
国民に背を向けた内閣は退陣する運命にある。民主党内の自浄作用に期待する。民主党政権の支持率がV字回復するには、それしかない。菅首相が賢明なら”脱仙谷”で危機突破するしかない様に思うのだが、その決断が果たして出来るのであろうか。それとも一蓮托生で沈没船と運命をともにするつもりだろうか。
<柳田法相が16日の衆院法務委員会で、自民党から「国会軽視、歴代法相を侮辱する発言をした」として追及を受け、謝罪に追い込まれる一幕があった。
柳田氏は14日に地元の広島市で開かれた法相就任を祝う会合であいさつし、「法相は二つ(国会答弁を)覚えておけばいい。『個別事案については答えを差し控える』『法と証拠に基づき適切にやっている』だ」と強調。さらに、「(答弁が)わからなかったらこれを言う。何回使ったことか」と続けた。
この発言に対し、自民党の河井克行氏は16日の法務委で、「記録もあるし、録音テープもある。国会軽視も甚だしいし、歴代の法相に対する冒涜(ぼうとく)だ」と強く非難し、審議が紛糾した。
柳田氏は当初、「ちゃかしたかもしれないが間違っていない」と釈明したが、自民党が反発して5分近くも審議がストップしたため、「誤解を与える発言をして、おわび申し上げる。真摯(しんし)な答弁を心がけたい。ご迷惑、誤解を与えてすみません」と頭を下げた。(読売)>
<沖縄・尖閣諸島沖での中国船衝突事件などで「個別事案への回答は差し控えたい」を連発してきた柳田稔法相が「これで国会を切り抜けた」と自慢していたことが発覚し、16日の衆院法務委員会で陳謝した。
柳田氏は14日、地元・広島市で開かれた大臣就任祝賀パーティーで「個別の事案は…」と「法と証拠に基づいて適切にやっている」という常(じょう)套(とう)句2つを紹介。「法務相はいいですよ。2つ覚えておけばいいんだから。何回使ったことか…。これでだいぶ切り抜けて参りました」と発言した。
これを自民党の河井克行氏が「国会議員への答弁をばかにすることは、国民をばかにすることだ」と追及。柳田氏は「身内の会合だった」などと釈明したが、収拾がつかず、最後は「誤解を与えるような発言をおわびします。委員会審議では真(しん)摯(し)な答弁を心がけたい」と頭を下げた。(産経)>
杜父魚文庫
6690 タガが緩んだ菅内閣の末期的な症状 古沢襄
未分類
コメント