6956 小沢氏が政倫審に出席すると言明 古沢襄

手がこんではいるが筋書き通りなのかもしれない。民主党の小沢一郎元代表は28日、緊急記者会見を開き、衆院政治倫理審査会に自ら出席し、政治とカネの問題について説明する考えを表明した。急転直下の政倫審出席だが、小沢氏は最大の支持母体である連合から挙党一致で難局を乗り越えるよう要請を受けたので「来年の通常国会で政倫審に出席することを自ら決意した」と述べた。
記者会見の冒頭で小沢氏は政倫審に出席する見解を読み上げた。
①私が政倫審に出ることで、国会運営が円滑に進められ、あるいは、選挙戦においても国民の皆様の支持を取り戻すことができるということであれば、政倫審に出席することもやぶさかでないと、繰り返し表明して参りました。
②そうした中で、先般、民主党の最大の支持母体である連合から、挙党一致の体制で難局を乗り越えるよう、強い要請を受けました。国民の皆様、同志の皆様にも、ご心配をおかけしていることを、大変申し訳なく思っております。これらのことを総合的に考え、私は政治家の判断として、来年の常会において、政倫審に自ら出席することを決意致しました。
③第1点目として、常会において私が政倫審に出席しなければ国会審議が開始されないという場合、すなわち、私が出席することにより、予算案の審議をはじめ、国会の審議が円滑に進められるということであれば、常会の冒頭にも出席し、説明したいと思います。
④第2点目は、私が政倫審に出席するかどうかということが、国会審議を開始するための主たる条件ではないということであれば、国民の生活に最も関連の深い予算案の審議に全力で取り組み、その一日も早い成立を図らなければなりません。したがって、私はこの場合には、予算成立の後速やかに政倫審に出席したいと考えております。
年明けにも強制起訴される小沢氏は「司法の場で真実を明らかにする」と政倫審出席を拒んできた。それが一転して政倫審に出席することになったのだから、岡田幹事長ら執行部にとっては一応は面子を保ったことになった。
だが野党は政倫審の出席は茶番だといって、あくまで小沢氏の証人喚問を要求している。さらには問責決議が可決された仙谷官房長官らの辞任を求めているから火種が残ったままである。このまま通常国会の予算審議がすんなりいく保証はどこにもない。
菅首相は通常国会の前に内閣改造を行う意向を示した。だが内閣の要である仙谷官房長官の更迭が可能か、危ぶむ声が党内にある。といって「問責がこのままでは国会審議は進まない」のも事実だから通常国会は冒頭から綱渡りにならざるを得ない。
通常国会を前にして仙谷官房長官らの交代を含めた内閣改造と、小沢一郎氏の政倫審出席がセットで解決する筋書きがうまくいくのか、一月政局は波乱ぶくみといえよう。
杜父魚文庫

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