11929 北朝鮮がミサイル約2千基配備 半分は韓国が射程圏   古澤襄

韓国当局は、北朝鮮が2000基余りの各種ミサイルを生産し、実戦配備したと推定した。50%が韓国を攻撃するためのものだとしいるが、日本にとっては射程1300~1500キロのノドン・ミサイルの配備状況の方が気になる。
ノドンは日本に照準を合わせている対日攻撃兵器だから、日本に第一次攻撃が加えられれば、日本側もノドン基地を攻撃・破壊しなければならない。これまではノドンの配備数は200基とみられていたが、韓国政府はノドン(射程1300キロ)は300基余りに上る・・・とみている。
北朝鮮が対日攻撃用のノドン・ミサイルの開発に成功したと分かったのは1993年。1993年8月11日に韓国に亡命した北朝鮮軍の林永宣(イムヨンソン)中尉は「火星(ファソン)1号は完成し、日本への攻撃も可能な飛距離を持っている」と供述した。
亡命の二ヶ月前の5月29日、火星1号の発射実験が日本海の能登半島沖で行われた。北朝鮮は事前に米国と韓国に通知をしてきているが、日本には知らせてこなかった。
火星1号の発射地点は咸鏡北道蘆洞(ノドン)の発射場だったことから、日本ではノドン・ミサイルと呼ぶようになる。
しかし発射実験は失敗であった。三発のうち二発は100キロ飛んだだけ、他の一発は550キロ飛んで、能登半島沖350キロの海面に落下した。550キロでは日本に対する脅威にはならない。
その後、北朝鮮はノドン・ミサイルの発射実験を繰り返している。飛距離は1000キロから1300キロに延びたといわれ、沖縄に脅威を与える1500キロ級も開発したようだ。
ノドン・ミサイルの保有数は150基から320基と推定されているが、中国が東北地方(旧満州国)に配備している日本を射程に収める「DF21中距離弾道弾」の24基に較べて、圧倒的に対日攻撃用のミサイル数が多い。
その理由は①朝鮮半島で南北の軍事衝突が発生した場合に、韓国を救援する在日米軍基地、とそれを支援する自衛隊基地に対する攻撃。②日本国内不安を煽るために、一般市民を目標とした市街地の攻撃・・・を北朝鮮が想定しているといわれる。
その発射基地は、咸鏡北道蘆洞はじめ四カ所とみられるが、その後、移動可能のノドンを開発している。具体的には旧ソ連の MAZ 543P を国産化したミサイル発射車両 (TEL) に搭載して、山岳地域に建設されたと言われる地下施設で発射待機をしている。
発射命令が下れば、80秒ほどロケットモータが作動した後、弾頭部分が切り離され日本の目標に落下していく。この時高度200kmまで上昇し、大気圏に再突入する際の速度は毎秒3kmになる。目標が日本なら6~11分程度で日本各地へ着弾する。
【ソウル聯合ニュース】北朝鮮が2000基余りの各種ミサイルを実戦配備し、このうち最大50%が韓国を攻撃するためのものであることが4日、分かった。
韓国のミサイル専門家は現在の北朝鮮のミサイル生産能力について、年間100基だった1990年代末に比べ高まったとの見方を示した。北朝鮮で生産されたミサイルのうち韓国を攻撃できるものは約800~1000基だという。
韓国当局は、北朝鮮が2000基余りの各種ミサイルを生産し、実戦配備したと推定している。このうちスカッドBとスカッドC(射程300~500キロ)は700基余り、ノドン(射程1300キロ)は300基余りに上る。射程700キロのスカッドDの改良型、スカッドERは少量を生産したようだ。
北朝鮮はミサイルの着弾地点の精度を高めるために弾頭を既存の円すい型から哺乳瓶型に改良したとされる。ミサイル専門家は「哺乳瓶型の弾頭は2000年代初め、ノドンの改良型から使われ始めた。最近はノドン2号、ムスダン、デポドンなどの中距離ミサイルの弾頭に適用されている」と説明した。
北朝鮮が拡張工事を進めている咸鏡北道・舞水端里のロケット発射場では大型ロケット用の発射台が新築されている。デポドン2号を一度に2基組み立てることができるよう組立棟を28メートル延長する工事も行われているという。(聯合)>
杜父魚文庫

コメント

タイトルとURLをコピーしました