17222 住民投票には危うさがある    古澤襄

昨日に続いてスコットランド独立をテーマに。英国のキャメロン首相は後悔しているのではないか。2年前、住民投票の実施で合意した際、スコットランド行政府のサモンド首相から「自治権限の拡大」を第3の選択肢に加えるよう提案されたのに、独立の賛否という二者択一にしてしまったからだ。
 ▼当時は賛成派は少数で、独立にはさまざまなハードルがあり、リスクも大きいことから、必ずや否決されるとたかをくくっていたのだろう。が、さざ波が大きなうねりとなって、予期せぬ結果をもたらすのはどこの国の選挙でもよくある。直前の世論調査では賛否は拮抗(きっこう)している。
 ▼住民投票は民主的な手段ではあるが、一時の熱に左右される危うさがある。ヒトラーが国民投票によって絶対的な権力を掌握したのは歴史の教訓である。スペインのカタルーニャ自治州など各地の独立運動を刺激し、日本にも飛び火するかもしれない。スコットランドの選択を世界が注視している。(産経)
杜父魚文庫

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