■人民解放軍の高官は南京軍区出身者が最多に
山東省は孫子を生んだ故郷でもあり、軍人がやけに多い地域である。
中国共産党のいう「抗日戦争」でも「英雄」が輩出したのは山東省だった(抗日戦争の主体は国民党だったが、これについては、この稿では触れない)。
胡錦涛時代、軍閥の台頭や地域的人脈の特性よりも、宇宙・航空関連、とりわけミサイルの開発に功労のあった軍人が多数出世した。
習近平政権は、この点も重視するが、軍の統一と団結を維持するために、地方軍閥化を懼れずに、江蘇省関係者ならびに南京軍区出身者を幹部に多数抜擢し始めた。
最近の44名の軍高官の人事異動がなされたが、山東省、江蘇省出身がそれぞれ8名。ついで遼寧省、河北省、河南省、浙江省出身が各四名。異様である。
山東省出身は軍委員会副主任の許基亮、第二砲兵司令員の魏鳳和、副参謀長の威建国、総装備部副政治委員の王洪晃、北京軍区司令の宋普洗らである。
また上記44名中、40歳代が5名、ほかの大半が50歳代で若返りが目立つ。
また出身地比較ばかりか、勤務の長い出身軍区をみると44名中、14名が南京軍区勤務経験者が占めており、南京閥を形成している。
南京軍区は前身が新四軍、華東野戦軍、第三野戦軍。国共内戦で活躍した第四野戦軍出身者が革命以後、軍の主要ポストをしめたが、最近は南京軍区出身者が主流ということになったようだ。
他方、エリート軍といわれる瀋陽軍区出身は副主任の氾長龍と許基亮、総参謀部長の房峰輝、国防部長の常万全、武装警察主因の王寧らである。
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