19784 武器商人=チャイナの横合いからの売り込みの凄まじさ   宮崎正広

■質はともかく、値段がやすくて支払い条件が破格ならば・・

米国、ロシアについで中国が武器輸出で世界三位。英独仏をぬいて、いまも「躍進中」である。

インドネシアの新幹線入札の土壇場で、不意に横合いからこのプロジェクトを日本から強奪しようとしたように(結局、ジャカルタは白紙に戻した)、その商行為における行儀の悪さも天下一品である。

今度はエジプトが舞台である。シシ大統領は9月3日の北京軍事パレードに参列した。この話は、そのとき煮詰まったのかも知れない。

エジプト海軍は2011年にドイツのティンセンクルップ社に潜水艦二隻を発注し、17年に引き渡される。

くわえてエジプトはあと二隻の潜水艦を同社へ打診した。

この情報を得た中国は、質はともかくとして破格の安さと融資条件を提示し、商談をぶんどろうと躍起になっているという(『サウスチャイナ・モーニングポスト』、9月16日)。

エジプト国防省は正式なコメントをだしていないが、中国の国有造船企業の「武昌造船所」で造られる潜水艦は「宋」級といわれ、エジプトの軍事予算に見合うほど魅力的な価格であるそうな。中国は80年代にエジプトに「明」級の潜水艦を四隻売却した「実績」がある。

中国はすでに潜水艦八隻をパキスタンに、二隻をバングラデシュに売却しているが、その性能の評判を聞いたことがない。中国の武器輸出の70%はパキスタン、バングラデシュ、そしてミャンマーの三ケ国で占められる(ストックホルム国債平和研究所)。

ドイツのティンセンクルップ社と言えば、従業員16万余の大企業集団であり、わが三菱重工の二倍の規模である。

またシーメンスはエジプトにガスタービンや風力発電施設をまとめる大型商談を成約させている。

武器輸出で、仲の良いはずのドイツと中国が火花を散らすことになる。

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