805 北朝鮮の安倍内閣退陣論 古沢襄

北朝鮮の朝鮮労働党の機関紙「労働新聞」は安倍内閣退陣論を正面から掲げた。朝鮮新報も「人気が地に落ちた哀れな安倍政権は、朝鮮と総連に対する強硬一辺倒政策から抜け出そうと必死になっている。断末魔のあがきだ」と批判している。
韓徳銖平壌軽工業大学学長は「政治的無知と指導力の欠乏で支持率が地に落ち、反対勢力の強い抵抗にぶつかるようになった安倍政権は、総連に対する敵対的な社会世論を鼓吹することで国民感情をミスリードし、政治生命を延長させようと愚かに企図している」と述べた。
海の向こうから安倍内閣の退陣を迫るのは極めて珍しい現象。日本国内における野党の安倍退陣コールと北朝鮮の安倍内閣退陣論の合唱は狙いと目的は違うが、安倍内閣が極めて厳しい局面に立たされたといえよう。
塩崎官房長官は24日午前の記者会見で「労働新聞」が安倍政権退陣論を展開していることについて、「安倍政権は(北朝鮮による)拉致問題、核開発・保有の問題について一貫して妥協のない姿勢を貫いた。選挙によって誤ったメッセージを送らないようにするためにも国民の理解を得るべく、きょうも総理は地方(遊説)に出ている」と言ったが、何となく弱々しい感じが否めない。
「内政干渉には屈しない」と強く抗議すべきであろう。民主党にしてみれば、安倍内閣を追い詰めているのに、北朝鮮は余計なことをいうと内心は迷惑に思ったに違いない。拉致家族会の反応も鈍い。安倍内閣の退陣は避けられないと思っているのかもしれない。拉致を選挙利用して貰っては困るとソッポなことを言う程度である。
頼みの米国も早々にして米朝和解に舵を切った。安倍内閣が退陣に追い込まれれば、拉致問題は振り出しに戻る。国民の関心も薄れるであろう。北朝鮮の安倍内閣退陣論は、瀕死の安倍内閣のとどめを刺す意図があると察知すべきではないか。

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