第十七回共産党大会を控えて、奥の院の権力闘争はますます熾烈の度合いを強めている。衝撃的ニュースがもたらされた。
江沢民前国家主席の息子・江綿恒とボディガードとして異例の出世をとげた中央警衛局の由喜貴・局長が中央委員の候補を決める名簿から漏れていたのだ。党大会への出席名簿は2217名。
とくに衆目はボディガードだった由喜貴の名前がないことで、由は、1989年に上海から江沢民についてきた側近中の側近。ボディガードから将軍に出世したことは、貳階級特進ならぬ三階級特進で2002年の第16回党大会では「中央候補委員」にまで選ばれていた。これにより、次の党大会前後に警備局長の任も解かれることになるだろう。
一方、江沢民の息子が名簿に名前が掲載されないという異常事態がおきた。
江綿恒は江沢民の長男で米国ドレクセル大学に留学。電気行程で博士号取得。93年に帰国し、上海冶金所長から中国社会科学院副院長へポンとご出世あそばした。
おりからのIT革命の波に乗って、同時に三つの会社の幹部を務め、「通信大王」のニックネームをとった。それほどビジネスにも明るかった。
これで江沢民派はとどめを刺されてしまったのか? 「上海派にとって手痛い政治的打撃だ」と専門家の一部は見ている。
他方、「太子党」は殆どが健在で、トウ小平の息子・僕方、次女のトウ楠、劉少奇の息子・劉源、胡耀邦の息子、胡徳平、陳雲の息子、陳元、李先念の息子・劉亜州(女婿)、萬里の息子・萬季飛、陳毅の息子・陳晃蘇、桃依林の息子・王岐山(女婿)、習仲勲の息子、習近平等々、全員は党大会へ出席する。
江沢民の懐刀だった曾慶紅は、背後にあった何を画策しているのか?(「宮崎正弘の国際ニュース・早読み」より)
892 江沢民の息子の名前がない! 宮崎正弘
宮崎正弘
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