1139 特捜部の捜査が久間元防衛相の周辺へ 古沢襄

防衛専門商社・山田洋行をめぐる東京地検特捜部の捜査は、守屋前防衛次官の接待ゴルフ疑惑から久間元防衛相の接待疑惑に広がりをみせている。だが、これが防衛利権をめぐる大きな疑獄事件として政界ルートに発展するのか定かではない。
<防衛省の守屋武昌前事務次官(63)をゴルフ接待していた防衛専門商社「山田洋行」が、年間約200万円の裏金を工面し、その一部を「車代」などとして政治家に支払っていたことが分かった。関係者によると、自民党の久間章生元防衛相らには05年に十数万円の「車代」を渡していたという。東京地検特捜部もこうした事実を把握しており、山田洋行の政官界に対する利益提供の実態解明を進めている。
関係者の話では、久間氏は05年末、山田洋行のオーナー一族の結婚式に出席した際に、十数万円の「車代」を受け取ったという。同社では、子会社が購入した商品券を引き取って換金するなどの方法で、年間200万円程度の裏金を作っており、久間氏への現金もこの中から支出されたという。
久間氏は、同社のオーナー一族と親しい関係にあり、守屋氏への接待を繰り返していた宮崎元伸元専務(69)とも約10年前から知り合いだったという。久間氏を巡っては、昨年秋以降に宮崎元専務らと一緒に会食し、代金を一切支払わない接待を受けていたことが判明している。
宮崎元専務らは特捜部の任意聴取に対して、山田洋行の裏金の実態について供述しているとされ、特捜部は裏金の使途について解明を進めているとみられる。(毎日新聞)>
いずれにしても特捜部の捜査は、入院中の久間元防衛相の周辺にまで及んできたのは確かである。月刊総合誌の「FACTA」では、米国GE社の開発した航空自衛隊次期輸送機CXのエンジンの調達するに当って、久間元防衛相が絡んでいた疑惑を指摘している。そうなると単なる接待スキャンダルだけでは終わらない。
この事件は山田洋行のオーナーである山田一族と防衛庁OBである宮崎元専務の内紛から表面化している。昨年来、両者は民事訴訟の場で争ってきた。山田洋行を退社した宮崎氏は新しく日本ミライズ社を設立して、CX新型エンジンを米国GE社から納入する事業を山田洋行から奪い取ろうとした経済事件である。
したがって、このところ暴露されてきた守屋前防衛次官の接待ゴルフ疑惑は、山田洋行側から情報が多く出ている。情報データを分析している中で久間元防衛相の接待疑惑も浮上したとみるべきであろう。ドロドロとした接待疑惑がスキャンダル事件で終わるのか、さらなる疑獄事件に発展するのか、特捜部の力量にかかっている。

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