プーチンの資産は国家財産の合法的横領により400億ドル。独裁皇帝の錬金術は資源産業の独占にあった。
『ユーラシア・ディリー』(08年1月8日付け)によれば、ロシア皇帝プーチン一派が成し遂げた資産は合計400億ドルに達するという(隠し財産ではなく、企業活動中の流動的な資産を推定しての数字だが)。
次期大統領にほぼ確定のメドベージェフの役割は「西側に確立している合法的な企業活動の拡大と合法化が目的である」とスタニスラフ・ベルゴブスキー(国家戦略研究所所長)が欧州紙のインタビューに答えている。
「プーチンの関心事はもはや『首相』職についての『院政』ではなく、富の独占と企業家としての夢の実現ではないのか」とも言っている。
以下、ベルゴブスキーの分析に従うと、プーチン一派は「スルガツメフツガス」(ロシア第四位の資源企業)の37%の株主。ガスプロムの4・5%株主でもあり、「ガンバー」というスイスの資源流通企業の50%株主。別説に拠れば、同社(ガンバー社)の75%の株式をプーチンが寡占しており、その資産だけでも400億ドルある、という。
これらはいずれもドイツの「ダイ・ウェルト」(2007年11月13日付け)ならびに英紙「ガーディアン」(12月21日付け)に対してのインタビューである。
「リベラルな印象を演出しているメドベージェフ次期大統領は、プーチン路線を継承して資源独占をさらに推進する一方で、反対野党への弾圧をつよめ、ロシアのマスコミの完全制覇を狙っている」とベルゴブスキーは締めくくっている。
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1364 独裁皇帝の錬金術 宮崎正弘
宮崎正弘
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