5779 キルギス紛争でみせた中国の決断 宮崎正弘

紛争や内戦は怖くない。中国機がオシェへ一番乗り。在留中国人救出へ中国南方航空の737機を二機チャーター。迅速な決断だった。日本はまねができないだろう。
キルギス内乱状態でオシェならびに南方のカラスウ市に在留する中国人およそ500名を救出するために中国はただちに救援機を飛ばす準備に入った。
チャーター機は中国南方航空の737が二機、14日には新彊ウィグル自治区のウルムチ空港に待機するという決断の早さだった。
また欧米マスコミより中国メディアのほうが情報が早かった。キルギスの民族紛争はオシェ市内のカジノで博打のトラブルからキルギス人とウズベク人の衝突となったことが判明した。死者124名、負傷1685名という数字が把握された。
衝突が内乱状態にまで発展したのは、今月27日に予定される憲法改正をめぐる住民投票で、「オトゥンバエワ臨時大統領が用意した改憲草案が曖昧かつ自己矛盾だらけで、各政党ならびに政治勢力が反対している状況も火に油を注ぐ結果となった」(グローバルタイムズ、6月15日付け)。
14日中にキルギス治安部隊は現地に入り、主要幹線に検問所を設けて武器を携行したグループを拘束している。また帰国希望の中国人を、キルギス政府軍がオシェ空港まで送ったという。
中国の救援機は15日早朝すでにウルムチを発って、同日夜のうちに中国人五百名近くを収容しウルムチに戻る予定という。
嘗てイラク紛争の折、日本政府は日本航空をチャーターしようとして、労組の反対でかなわず、トルコ航空にたすけてもらってヨルダンまで在留邦人を運んだ。さらには台湾のエバエアー機をチャーターして、ヨルダンから東京へ運んだ。日本航空の没落、さもありなん。
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