5964 中国の経済数字が極端なでこぼこを描き出した 宮崎正弘

GDP成長なのに商品価格は軒並み暴落気味、在庫が膨らんでいるが・・・。GMが中国で販売したクルマは2009年に120万台。これは本国アメリカのそれより多い。米中のGM営業数字が逆転したのである。
十年前、上海にGMを扱う販売店は五店舗しかなかった。現在27店舗。2010年に150万台を売ると強気の見通しを語る。
エネルギー消費で、中国は米国を抜いて世界一となった。GDP速報値は10・3%成長(7月15日)。つまりGDPで中国は日本を抜いていることになる(まだ正式発表がないのが不思議)。
まったく逆の見通しを予測する数字がある。鉄鉱石は世界全体の66%を中国が輸入した。ところが鋼材の価格は15%下落した。石炭の輸入は30%落ち込み、原材料の対中輸出に依存する豪州やカナダが神経質な金融政策を展開している。
「同様にアルミニウム、銅、亜鉛、ニッケルは世界消費の40%が中国だが、価格はそれぞれが18%、14%、19%、27%下落した」(ウォールストリートジャーナル、7月23日)。
中国政府はあらためて不動産価格の投機熱を抑止するための金融引き締め政策を続けると言明した。セメントなど建材の在庫は膨らんでいる上、鉄鋼価格が下落し、輸入量が激減しているのは直近の貿易数字でも顕著になりつつある。
このアンバランスの謎を解く鍵は奈辺にあるか。
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コメント

  1. 匿名 より:

    貿易黒字で積みあがった米ドルで資源を買い漁り大量在庫、今後軍事力強化と軍事基地の整備に邁進するのではないでしょうか?

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