「田中角栄が首相でいたら、ブルドーザー部隊を先頭に立てて、瓦礫で埋まった道路を切り開き、タンクローリー車や物資輸送のトラック部隊を送り込んでくれただろうな!」と被災地で声があがる。批判はあっても住民生活の動脈は”道路”にあると、田中角栄は鋭い直感力を持っていた保守政治家で、抜群の行動力があった。
河野一郎にも同じことを感じる。そういう迫力がある政治家がいなくなった。被災地は、さながら戦場のような姿を曝している。いまこそ戦時宰相が求められる。
NHKはじめ各メデイアが被災地の実情を懸命に報道しているが、道路が寸断され、取材の車のガソリンも乏しくなる中で被災地の中心地に近づけないでいる事情がある。だが、そういう中で被災地の姿が少しづつ分かってきている。
大津波が押し寄せている情報がいち早く伝わったのは市役所や町役場、村役場なのだが、情報を聞いても自分たちだけが逃げ出すわけにはいかない。一人でも多くの地域住民に退避を呼びかけている中に自分たちは津波に呑み込まれてしまった。役場に駆けつけて退避の呼びかけをしていた町会議員も津波に浚われたという。
壮烈な戦死といえる。こういう最前線の尊い犠牲は、これから明らかになる。だからこそ尊い犠牲によって救われた人命を国民は総力をあげて守らねばならない。このところ東北の被災地から知人の電話が多くなった。その話を聞かされる度に涙が止まらない。
杜父魚文庫
7449 最前線の尊い犠牲を無駄にしてはならない 古沢襄
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