7670 ど素人の発想を疑う 古沢襄

旧友の屋山太郎さんが「寺島実郎氏の国際情勢認識はまさにど素人の発想で、この理論を現実の外交に持ち込む鳩山首相の外交感覚を疑う」と批判した時には、思い切ったことを言うと思ったものだが、最近の菅首相をみていると、まさにど素人の御用学者を集めて自己満足に陥っているとしか思えない。
学者の意見を求めるのが必要な時もあろう。しかし政治の世界は生きた魚を素早く料理せねばならぬ。モルグ相手の学者先生の講義を聴いている閑はない。東日本大災害という未曾有の国難に直面しているのだから、生きた魚を料理することに慣れた各省庁の役人の経験と智恵を動員することが必要である。
松本健一氏(内閣官房参与)が首相と会談した後、福島第一原発周辺の避難区域に関し「当面住めないだろう。十年住めないのか、二十年住めないのか、ということになってくる」と首相が述べたと語った。
首相は「私が言ったわけではない」と否定、松本氏も「私の発言だ。首相は私と同じように臆測しているかもしれないが、首相はそんなことを一言も言っていない」と前言を取り消す騒ぎとなった。
「被災者に一日も早くふるさとに戻ってもらいたいと思って苦労しているのに、信じられない」と佐藤福島県知事が怒ったのは当然である。
松本氏は放射能汚染の恐怖が残る避難区域よりも離れた場所に「エコタウン」を作る構想を持っていると伝えられるが、それは先のことだ。「エコタウン」のハコものを作っても、そこに住む被災者たちの働き場所や生活はどうなるのか。
福島原発の放射性物質漏れをとめるメドすら立たない。そんな非常事態にある時に東京の総理官邸でエコタウン構想を語られては、屋山さんではないが、ど素人の構想は大学の教室でやってくれ!と言いたくなる。
杜父魚文庫

コメント

  1. 明快な論調 より:

    このように明確な見解を発することが、今、求められていると思います。
    なんだかんだ言っているが、意味不明な論調が多い中、勇気ある見解だと感じました。
    これからも、切れ味のよい発言を期待しております。
    ありがとうございました。

  2. すみこ より:

    「口舌の徒」という懐かしい言葉を思い出しました。
    国民は民主党及びその内閣が口舌の徒の集まりであり、素人の発想とやらで言いたい放題であることをよく承知をしており、まわりくどい枝野官房長官の政府発表など頭から信用していないです。例えば小さい子供をもつ東京のお母さんたちは、今もって子供には飲料水はもとより調理に使う水さえも市販のミネラルウォーターを使い、水道水を使っていないことをご存知ですか。
    国民が実感を持って知ったのは
    ①親身に国民を思っていて下さるのは、天皇陛下と皇室の方々であること
    ②実際に苦労して国民を守ってくれるのは自衛隊であること
    ③親身に日本人を助けてくれる友人は米軍と米国民であること
    ということです。口舌の徒たる学者、評論家、TV芸人、ジャーナリストなどはこの世に不要でしょう。

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