中国が15億ドルを投資したスリランカの深水港ハンバトタが開港。これでパキスタンからバングラ、ミャンマーの港でインドを囲んだことになる。
スリランカの首都コロンバから南へ240キロ。天然の地形で、深海の条件に恵まれてハンバドタの港湾設備は中国が15億ドルを投資して完成した。この港は一日200-300隻を受け入れることが可能だ。
6月6日に第一号の貨物船がインドのマドラスから自動車千台を積んで到着した。接岸後、インド船はアルジェリアに向かった。
スリランカのコロンボにも、中国は2017年頃を目処に近代港を建設し、そのために500億ドルを投資すると豪語している。
インドの脇腹に出刃包丁をつきさした形のスリランカに中国海軍の将来的な軍事拠点の出現となり南アジア、とりわけインド洋の安全保障の根幹が揺れる。
日本でたとえれば済州島に中国が大軍事基地を建設したような脅威である。
すでにインドを囲む形で中国は西のパキスタンはグアイダール港を建設し、東のバングラデシュのチッタゴンの港湾近代化に強力、多額を投資した。
ミャンマーの沖合アンダマン海のふたつの無人島にも軍事観測拠点を租借した(ミャンマー政府は否定)。
すでにギリシア危機に便乗した中国はアテネの近郊ピレウス港の経営権を向こう35年契約で取得し、地中海の拠点を確保しており、またアラビア海ではスーダンのほか、ソマリアの海賊退治に軍艦六隻を派遣して、海域の様子を把握しているほか、イランとは特別な関係にある。
スリランカの港湾が、長期的軍事戦略の一端であるとすれば、その中国海軍の橋頭堡がインドの下腹部に出現した位置づけとなる。
杜父魚文庫
9888 中国海軍の橋頭堡がスリランカに 宮崎正弘
宮崎正弘
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