9934 民主、怒号渦巻く全体会議 中間派は総崩れ  古沢襄

権力闘争の世界は”無情”というしかない。民主党の中間派が総崩れとなって、孤立した小沢グループは先鋭化するばかりだが、「小沢台風」は四号台風と同じ様に消滅寸前となった。
この権力闘争は民主・自民・公明三党が修正合意した時点で勝敗の決着がついている。メデイアが面白可笑しく小沢グループの造反と書き立てていたが、実態は野田首相の圧倒的な勝利。だからメキシコ・ロスカボスで開かれた20カ国・地域(G20)首脳会合に出席したし、23日からは中国訪問の日程を組んでいる。
小沢グループが先鋭化しても、力関係からいって影響力はタカが知れている。むしろ参院で法案の成立をめぐって、自民党の谷垣総裁と「話し合い解散」をすることを阻止する戦術転換が必要ではないか。早期の解散・総選挙には中間派の中にも反対論があるからである。
頭に血がのぼっている小沢グループだから、戦術転換できる余裕があるかは定かでないが・・・。
<社会保障・税一体改革関連法案の修正合意を受け、民主党の前原誠司政調会長は19日深夜、強引に「一任」を宣言し、了承手続きを終了させた。小沢一郎元代表を支持する反増税勢力の反発はすさまじく党分裂は避けられそうにない。ただ、中間派はすでに総崩れとなっており、政権を揺さぶり続けてきた「小沢台風」は次第に勢いを失いつつある。(坂井広志)
「これで議論を打ち切りたいと思います。いろいろ異論があるようですが、私に一任していただきます」。会議開始から4時間半が過ぎた午後10時すぎ、前原氏は唐突に閉会を宣言した。
「魂を自民党に売ったのか」「独裁政治だ」「民主党は自民党に入党したのか」-
小沢系が怒号を上げてひな壇に詰め寄ると、賛成派議員が立ちはだかってブロック。前原氏はもみくちゃになりながら裏口から会場を後にした。
怒りが収まらない小沢系は、アジトとする都内のホテルに集結し、結束を誓い合った。
同じホテルでは首相に近い議員が祝杯を酌み交わした。一時は反増税に傾いていた民主党の中間派が矛を収め、小沢系と距離を置き始めたからだ。
小沢鋭仁元環境相のグループで反対を明言したのは出席者約10人のうち半数程度。羽田孜元首相のグループ約15人でも反対はわずか2人だった。旧民社党グループも会合で「民主、自民、公明3党の合意は重い」として法案への賛成を確認した。
孤立化で小沢系若手はかえって先鋭化するが、総大将の小沢氏はトーンダウンしつつある。
合同会議の最中、都内のホテルの日本料理店で鳩山由紀夫元首相と向き合った小沢氏には焦りの色がにじんだ。
鳩山氏「小沢さんの周りには造反も辞さない動きがありますね」
小沢氏「みんなが納得する道はまだある。党を割らない方法だってまだある。野田君は菅直人前首相に比べるとかなりのものだな…」
小沢氏はこれまで3党合意は不可能と踏み、周囲に「採決できるはずがない」と断言してきた。ところが、衆院採決はもはや既定路線となり、造反しても否決は難しい。造反して除籍処分になれば、新党結成しか道はないが、橋下徹大阪市長率いる大阪維新の会との連携のめどは立たない。たとえ党員資格停止処分で済んでも9月の代表選で投票権を行使できなくなる。
かといって、今さら賛成に転ずるわけにもいかない。小沢系幹部はうめくようにこう漏らした。
「俺たちは飼い殺しだ…」
孤立する小沢系をみて首相に近い中堅・若手は挑発を始めた。合同会議では、ひな壇の党幹部が消費税増税の意義を説くたびに拍手。小沢系が発言すると「首相がやると言っているんだ」などと牙をむけた。「増税反対ならば一刻も早く党を出ていってほしい」と公言する議員も少なくない。
首相支持勢力と小沢系の溝は深まるばかり。もはや修復は不可能にみえる。(産経)>
杜父魚文庫

コメント

  1. 通りすがり より:

    こうなることは、十分に予想されたことであり、多分小沢派は、採決で欠席するのでしょう。

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