11370 ユーロ圏製造業が一段と悪化し景気後退進行示唆  古澤襄

安倍政権が不況脱出のため、財政・金融政策に重点を置いたのは正解といえる。民主党政権下で円が世界で最弱の通貨となってしまった状況を、早急に改善せねばならない。
他山の石とせねばならぬのは、ユーロ圏の状況であろう。英ロイターは世界の主要国・地域における製造業指数は、ユーロ圏で一段と低下する一方、米国と中国では引き続き改善の兆しが見られ、対照的な内容となった、としている。インド製造業PMIは54.7と6カ月ぶりの高水準となった。
[ワシントン/ロンドン 2日 ロイター]2日までに公表された12月の主要国・地域における製造業指数は、ユーロ圏で一段と低下する一方、米国と中国では引き続き改善の兆しが見られ、対照的な内容となった。
マークイットが発表したユーロ圏製造業購買担当者景気指数(PMI)改定値は46.1で、速報値の46.3から下方改定され3カ月ぶりの低水準となった。50が景況感の改善と悪化の分岐点で、2011年8月以降、50を下回り続けている。
新規受注の悪化が響き、2012年第4・四半期にリセッション(景気後退)が一段と深まった可能性を示唆する格好となった。

これに対し米供給管理協会(ISM)が発表した12月の米ISM製造業景気指数は50.7で、前月の49.5から上昇、50台を回復した。同国経済の勢いを表す新たな兆候となった。
ウェルズ・ファーゴ・アドバイザーズ(ミズーリ州)の首席マクロストラテジスト、ゲーリー・サイヤー氏はISM景気指数について「年末に製造業が持ち直していることを示し、業況の安定化がうかがえる」と分析した。
一方、欧州の大半では低調だった。落ち込みがユーロ圏中核国へとさらに拡大した。
キャピタル・エコノミクスのジョナサン・ロインズ氏は「これら調査は、景気後退がかなり進んでいることを示唆する。ドイツの産業部門が大きく落ち込んでいるとすれば、どこがユーロ圏全体の成長源となるのかを見通すことは相当困難だ」と話した。
製造業PMI指数はドイツが46.0と、11月の46.8から低下し、10カ月連続で分岐点の50を割り込んだ。フランスも過去17カ月中、50を上回ったのは1カ月にとどまっている。
スペインも11月から低下。イタリアは上昇したものの、17カ月連続で50を下回った。ユーロ圏で12月改定値が50を上回ったのはアイルランドのみだった。
ただ英国は51.4と、2011年9月以来15カ月ぶりの高水準となった。50を上回ったのは昨年3月以来。
<中国は回復か>
一方、中国国家統計局が1日発表した12月の製造業PMIは50.6だった。11月のPMIは7カ月ぶりの高水準で、12月もこの水準に並んだ。
HSBCが12月31日に発表した中国の製造業PMI改定値も51.5と2011年5月以来となる高水準を記録、中国経済が第4・四半期に上向いたことを示唆している。
またHSBCが発表した12月のインド製造業PMIは54.7と6カ月ぶりの高水準となった。
(ロイター)>
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