11762 共感を覚える論評子たち  古澤襄

①中国のジニ係数が本当に「0・62」なら、革命が近い  宮崎正弘
②韓国社会「日本が羨ましい」  古澤襄
③読者に「暴走老人」と言われて  岩見隆夫
④世界各地で繰り広げられる「宗教浄化」の悲劇 加瀬英明
⑤ジェームス・E・アワー 「急激な右傾化」には決して当たらない  古澤襄
⑥尖閣が生む日米同盟の危機  古森義久
⑦景気後退が著しいドイツ、フランス  古澤襄
⑧人生は空知(そらち)の楽しみ   加瀬英明
⑨北朝鮮 ミサイル発射準備の可能性   古澤襄
⑩核実験への韓国市民の冷めた反応  古澤襄
折りにふれて杜父魚ブログの記事・論評で、よく読まれたベスト・テンを掲載するのは、主宰するブログに収録する論評の選択が、私の一人よがりになっていないかを、確かめることにある。
2月15日のベスト・テンは”わが意を得たり”と思う論評が並んだ。宮崎正弘氏の「中国のジニ係数が本当に「0・62」なら、革命が近い」は、明日にも中国の共産主義体制が破綻すると言っているのではない。明らかに中国はソ連崩壊と同じ傾向を示し、習近平はラスト・エンペラーになるだろうと予測している。宮崎正弘氏はその予測値を様々なデータで示す積み重ねをしている論者である。
「韓国社会”日本が羨ましい”」は私の論評ではない。韓国メデイアの論は反日の我田引水が多いのであまり信用を置いていない。しかし時折、本音と思う論評がチラリと顔を出す。共同通信社から産経新聞に移籍した黒田勝弘氏は、長いソウル滞在でそれをみつけては報じてきている”本音探しの名人”。それを見習って中央日報のコラムを紹介したのだが、読者から関心を得ている。ついでに黒田勝弘氏の「”極右言論人”は忙しい」も読んでおいて欲しい。
黒田勝弘氏を極右言論人と思う人は誰もいない。心底から韓国が好きな人だから、心なき韓国メデイアから”極右言論人”扱いをされながらソウルから離れようとしない。シンの強いジャーナリストだと感嘆している。産経新聞には伊藤正、古森義久、阿比留瑠比各氏が揃って健筆をふるっている。
伊藤正氏も中国が好きな言論人だが、共産中国べったりではない。むしろチャイナ・ウオッチャーとして厳しい中国論を展開してきている。産経を離れて、いまはフリーの立場にあるが、早く健康を回復して健筆をふるい続けてほしい。
アメリカの本音は、古森義久氏がワシントンから送り続けている。その交友範囲は各社の特派員が真似をできないほど、広く深い。それにしても産経新聞にこれらの人たちが拠っているのは壮観である。
毎日新聞の岩見隆夫氏とは辻トシ子さんのパーテイで名刺交換した仲だが「大先輩ですね」と言われて、大いに照れてしまった思いがある。亡くなった三宅久之氏と親しかったことや、佐賀県の老人ホームに入った江口宏氏の友だったことを知っているのだろう。
だが岩見隆夫氏と私は二、三歳しか違わない。まさに同時代の政治記者だったから「読者に”暴走老人”と言われて」は共感をもって読ませて貰った。岩見隆夫氏以上に自分の生命が尽きる日が近い自覚があるが、自分のものの考え方は変えるつもりはない。根なし草のようなサヨ的思考を排撃する気持ちは、年々歳々強くなっている。
加瀬英明氏は渡部亮次郎氏と親しい仲だが、広い世界史的な視野には敬意を表する。彼の論評は無条件で受け入れられる。15日のベスト・テンには入らなかった桜井よしこ氏だったが、打てば響くような論評は聞いていて心地よい。屋山太郎氏の論評もわが意を得たりという思いがする。ベランメー調の若き屋山太郎氏はいまも健在である。
杜父魚文庫

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