<アメリカ海軍の最新鋭の艦艇が初めての実戦配備先としてシンガポールに入港し、今後アジア太平洋地域での警戒活動に当たることで、海洋進出を活発化させる中国をけん制するねらいがあるものとみられます。
アメリカ海軍の最新鋭の沿海域戦闘艦「フリーダム」は、18日、シンガポールに入港し、初めての実戦配備に就きました。
この艦艇は、船の底が浅く設計されており、これまでのアメリカ海軍の駆逐艦などでは活動できなかった沿岸部の浅瀬からでも、敵の軍艦や潜水艦などに対処することができます。
18日は船の内部が報道陣に公開され、船底部分から海に出る最新式の高速ボートや、ヘリコプターが離着艦する後部甲板、それに司令室などが案内されました。
「フリーダム」のウィルキー司令官は記者団に対し、「これまで海軍の活動範囲は沿岸から遠く離れた海域が中心だったが、これからは沿岸近くでも任務に当たることができる」と話しました。
アメリカ軍はこの沿海域戦闘艦を最大4隻、シンガポールに配備することにしており、グアムや周辺の国の港に立ち寄りながら、周辺海域の警戒監視に当たることにしています。
今回の配備は、アジア太平洋地域に重点を置くアメリカ軍の新たな国防戦略を象徴する動きとして受け止められており、南シナ海や東シナ海で海洋進出を活発化させる中国をけん制するねらいがあるものとみられます。
■沿海域戦闘艦とは
「沿海域戦闘艦」は、沿岸部の水深の浅い海域でも任務に当たることができるアメリカ軍の最新鋭の艦艇です。
今回、初めての実戦配備についた「フリーダム」は全長118メートル、幅は17メートルで、2分以内に時速70キロ以上まで加速できる高い運動能力を備えています。
最新の防空レーダーや仲間の艦船と情報を共有できる通信システムが導入されており、必要に応じて水上での戦闘、対潜水艦作戦、機雷除去など複数の任務に対応することができます。
また、対潜水艦作戦に当たるヘリコプターや、無人のヘリコプター、高速ボートも搭載することができ、洋上からの指揮統制や情報収集の能力が飛躍的に高まるとされています。
沿海域戦闘艦は「フリーダム」のほかに2年以内にもう1隻配備される予定で、シンガポールを拠点にしながらグアムや周辺の国々の港に立ち寄り、アジア太平洋の海域で警戒に当たることになっています。(NHK)>
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12355 米軍最新鋭・沿海域戦闘艦 アジアに配備 古澤襄
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