信州・上田に里帰りしていた従妹が、NHKの大河ドラマで「真田幸村」をまた取り上げると噂されていたよ、と電話で言っていた。これまでもNHKだけでない、民放でも真田幸村は人気番組。
注文がある。リアリズム流行の昨今だから、宮本武蔵、平清盛などの大河ドラマは写実的な手法が用いられた。それはそれで私は興味深く観たのだが、生々しいリアリズムが続くと息が詰まる。たまにはロマンチシズムとはいわないが、講談調の面白、おかしく劇的な作品も観て息抜きをしたい。庶民の感覚である。
文学でいうなら”クソ・リアリズム”よりも直木賞候補になる大衆文学の方がいい。歴史小説ならなおさらだ。もっとも、これは個人の趣向の問題だから、他人に押しつけるわけにはいかない。
信州・上田の旧制中学に四年間通ったので、真田一族については手当たり次第読み耽った。知れば知るほど真田一族の出自は謎に包まれている。それを詮索することよりも、徳川の大軍を上田城下で迎え撃ち、二度にわたって退けた真田の知略と武勇に惹かれる。
そして大阪城に籠もり、真田丸で徳川方を討ち迎え、最期には家康の本陣にまで迫って、幸村以下真田の兵たちは壮烈な討ち死を遂げて、家康の心胆を寒からしめた。背中をみせて討ち死した真田の兵はいなかったので、”真田の兵は日本一”とまで言われた。
そんな超講談調の大河ドラマもたまにはあってもいいではないか。人の心を揺り動かす物語のドラマ化を心がけてほしい。無理な注文だろうか。
杜父魚文庫
16312 徳川の大軍を上田城下で迎え討った真田 古澤襄
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