■日本も沿岸警備隊に巡視船10隻を供与する手続きに
<【マニラ】フィリピン海軍は近く、韓国から1200トン級のコルベット艦の供与を受ける。中国が海洋進出を積極化させている中で、艦隊の近代化に役立ちそうだ。
コルベット艦の供与は、韓国が先週約束し、フィリピン外務省が発表した。同哨戒艦には機関砲、魚雷、対艦ミサイルが装備され、年内に届けられる予定だ。
このところフィリピンには各国から軍用船の供与が相次いでいる。米国はフィリピンに中古の沿岸警備艇2隻を供与。日本は1億8400万ドルの融資を通じて、フィリピン沿岸警備隊に新しい巡視船10隻を供与する手続きを進めている。
南シナ海の領有権をめぐって中国が攻勢を強めているフィリピンへの支持表明は、韓国とフィリピンの関係は強く、深まっているというメッセージを中国に送ることにもなる。特に防衛面においてだ。
韓国の哨戒艦供与は賢明な決定でもあり、同国に恩恵をもたらしそうだ。
フィリピンは現在、同国海軍の調達案件としては過去最大規模となる総額4億1000万ドル相当の新しいフリゲート艦2隻の購入に向けて入札を実施している。応札企業4社のうち3社は韓国企業で、韓国とフィリピンの親密感が増していることを踏まえると、落札企業はこの3社のうちの1社になる可能性が極めて高いとみられる。
フィリピンは3月に韓国の軽戦闘機「FA-50」12機を総額4億2000万ドルで購入する契約を結んだ。この戦闘機は韓国空軍にとって10年ぶりのものだった。韓国の造船会社がフリゲート艦の契約も獲得すれば、韓国にとって戦闘機に続く成功となる。
さらに、韓国はフィリピン空軍から、新しい近接航空支援機(地上部隊を支援する専用機)6機の購入を検討しているとの連絡を受けて、自国の「KA-1ウンビ」を売り込んでいる。6機の合計額は約1億1400万ドルで、特に韓国が中古軍用船をフィリピン軍に無償供与するなどお色気攻勢を続けるのであれば、韓国が受注に成功する可能性は高い。
フィリピン軍にとって、他国からの軍用船供与や調達計画の加速は最終的に「最低限の信頼できる抑止力」の確保につながる可能性がある。フィリピンは中国などアジア諸国に、自国のことをもう少し真剣に考えさせるのにこうした抑止力が必要だと感じている。(米ウォール・ストリート・ジャーナル)>
杜父魚文庫
16320 フィリピンに各国から軍用船の供与が相次ぐ 古澤襄
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