17022 拉致被害者家族「信じていない」「無視」    古澤襄

■民主・石井一氏の発言にあきれ顔
横田めぐみさん=拉致当時(13)=ら拉致被害者の安否について「もうとっくに亡くなっている」と述べた民主党の石井一氏。拉致問題に取り組む警察庁を所管する国家公安委員長を務めた経験もある。
何の根拠もなく、被害者の生死をもてあそぶような発言をした石井氏に対し、拉致被害者の家族は怒りを通り越し、あきれかえるばかりだった。
めぐみさんの母、早紀江さん(78)は「よくあんなことを考える人がいるなと思います」とし、「あんなことは全然信じていません」ときっぱりと語った。父、滋さん(81)も石井氏の発言には根拠が全くないため、「無視するしかない」と静観する考えを示した。

拉致被害者らの再調査結果が9月上旬にも北朝鮮から伝えられるのを前に、被害者家族は期待と不安のさなかにいる。
有本恵子さん=同(23)=の母、嘉代子さん(88)は「向こう(北朝鮮)と交渉している今は一番大切な時期なのに」として、「ようあんなこと言っているなという感じです」とあきれた様子。父、明弘さん(86)は石井氏の発言が自身の旭日大綬章受章記念パーティーで出たことに触れ、「(石井氏が)どんな功労者かは知らんけれど、こんなことをいう人に章を出しっぱなしでいいのか」と述べた。
■めぐみさんめぐる発言…民主・石井一氏、改めて「帰国あり得ない」 
神戸市で29日に開かれたパーティーで、北朝鮮による拉致被害者、横田めぐみさん=拉致当時(13)=らについて「もうとっくに亡くなっている」と発言した民主党の石井一元国家公安委員長(80)が30日、産経新聞の取材に応じ、「北朝鮮が一度、死亡を認定した人が日本に戻ってくることはあり得ない、という趣旨で話した」と改めて主張した。
石井氏は「拉致被害者の家族が『生きて帰ってきてほしい』と思うのは当然だし、帰ってくれば、それ以上にうれしいことはない」と話しながらも、「金正日(キムジョンイル)総書記が小泉純一郎首相(当時)に伝えた拉致被害者の『死亡』という事実は大きい。いったん受け入れたものを、ひっくり返せるのか。被害者家族を思えば痛ましいことだが、それはほとんど不可能に近い。国際社会としては決着がついている話だ」と同様の主張を繰り返した。
そのうえで、「(被害者家族が)かわいそうだから返せ、と騒ぐこと自体がマイナスなことではないか」と述べ、発言を撤回する考えはないとした。
一方、民主党の長島昭久党拉致問題対策本部長(52)は30日、産経新聞の取材に対し、石井氏の発言に関し、「元気に戻ってくることを待ち焦がれている横田ご夫妻の心を踏みにじる言語道断の発言だ。民主党の政策、方針とは全く関係がなく、直ちに撤回してほしい」と述べた。
さらに、長島氏は「(拉致問題の進展も想定される)この時期にこういう発言をすることが国益を毀損(きそん)することはもとより、どういう利益があるのか理解に苦しむ」と話した。(産経)
■海外の通信社も石井発言を報道
民主党の石井一元国家公安委員長(80)が29日、神戸市であった自身の旭日大綬章受章記念パーティーで北朝鮮による拉致問題に触れ「日本政府はいまだに横田めぐみさんらを返せと騒いでいるが、もうとっくに亡くなっている」と発言した。
「私は北朝鮮に精通している。それなのにまだ(交渉を)やっとるのは非常に違和感がある」と現政権の対北朝鮮外交への不満を表明。「社会に大きな警鐘を鳴らす発言だが、皆さんの批判を問いたい」とも述べた。
石井氏は衆院当選11回、参院当選1回。民主党副代表を務めていた昨年の参院選で落選した。(ロイター)
杜父魚文庫

コメント

  1. 大橋 圭介 より:

    こんな人が政治家でとうってることは、日本の恥。拉致はない、と最高責任者が繰り返しいってたが、小泉総理の訪朝をうけ、実は、ありました、と頭を下げたではないですか。最高責任者がいったことで、反対のことをゆうのだから、こんかいは、 その息子が、実は、とゆう状況が実現して、なんの矛盾があるのですか。いま、朝鮮労働党の新聞は、さかんに、植民地時代の日本の責任について、書いてます。日本・朝鮮の国交正常化交渉で、朝鮮側が日本に保障をもとめる内容をいってるわけで、逆に言えば、かなりの情報を出してくると、思ってよいのです。、

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