■エジプトのシシ政権は「合法性がない」と外交関係の回復を拒否した
トルコのイスラム回帰を欧米メディアは危険視し始めている。トルコ北方でトルコ軍は現在、クルド族志願兵への軍事訓練を実施している。クルド兵はおよそ230名と言われる。
そして11月24日、エルドアン大統領は「エジプトのシシ軍事政権は合法性がない」と強く批判し、「八月にかけて、(ムスリム同胞団などの)市民3000人を虐殺した軍事政権はいかなる意味から民主的といえるのか」と批判のオクターブをあげて言い放った。
「シシ政権は非合法である。われわれは外交関係の正常化を留保する」
イスラム原理主義過激派の台頭が産油国の安定を揺るがしている最中に、まして欧米がISIL(イスラム国)を敵視して空爆を行い、資金源を絶つための協力作戦を敷いているときに、「NATO」の一員であるトルコが、際立って異なる政治的立場を表明したことに欧米はとまどいを隠さないでいる。
トルコへの最大援助国のひとつである日本としては、このトルコの大胆なイスラム化の動きに鈍感ではおられないだろう。
杜父魚文庫
17832 トルコのエルドアン政権、ますます欧米との協調から距離 宮崎正弘
宮崎正弘
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